ノエル・ギャラガー、小説なんか読むのは時間の無駄と語る

ノエル・ギャラガー、小説なんか読むのは時間の無駄と語る

ノエル・ギャラガーは小説やフィクションを読むのが好きではないことを明らかにしていて、「ファッキン時間の無駄」と語っている。『GQ』誌のアイコン・オブ・ジ・イヤー賞を受賞した際、ノエルは作家のダニー・ウォラスから取材を受けているが、そのインタヴューの中で「俺って実際に起きたことについて書いた本しか読む気がしないんだ」と語っている。

「どうしても……っていうか、小説を読むなんてファッキン時間の無駄だとしか思えないんだよ。俺は事実を信用するのをやめることができないんだ……それで『こんなの嘘八百じゃん』ってどうしても思っちゃうんだよね」

さらにノエルは「実際に起きたこと」について読む方が好きだとしていて、たとえば、1962年のキューバ危機の際のホワイトハウスの対応を詳細に追ったアーネスト・メイの『The Kennedy Tapes: Inside the White House During the Cuban Missile Crisis』のような本を没頭できる書物として挙げて次のように感想を語っている。

「今読んでいるのはこの本なんだよね……『すげえな、本当にこんなことになってたのかよ、地球を吹っ飛ばすところだったんだな!』って考えながらね」

また、ノエルは文芸業界に携わっている人々は階級意識で凝り固まっているとしていて「本を書いて読んで評論する人たちは、自分たちを、俺たちみたいにレコードを作ってしょうもない歌を書いて生活の糧にしている連中よりもちょっとだけ上に置いて見下してるんだよね」と語っている。

イギリスの出版業界サイト、ザ・ブックセラーズのキャシー・レツェンブリンクはノエルが「非常に重要な主張」を代弁しているとこの発言を解説している。

「ノエルが言っていることはこの国では多数の人たちが実際に思っていることですが、そんな意見は表明する場がないんですよ。ノエルと同じように思っている人たちはたくさんいると思いますよ。言葉を使いこなしている人たちは自分たちを見下しているんだなと」

レツェンブリンクはこうした意見を表明することは必ずしも出版業界にとって問題だとはいえず、むしろ、成人の3分の1が本を余暇に読むことなどしないこと、また成人の6分の1が読み書きに問題を抱えているイギリスの現状の方が国にとって問題があると『ザ・ガーディアン』紙に語っている。
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