エルトン・ジョンは『X・ファクター』などの番組はぽっと出のアーティストらを過酷で厳しいエンタテイメントの世界にうぶなまま放り込んでいると批判している。
BBCテレビのトーク・ショーに出演したエルトンはオーディション番組に出演している若いアーティストに成功をあっという間に摑ませることは、精神的な強さや堪え性が出来上がる前に現実世界の厳しさにこうしたアーティストをさらしてしまうことになると次のように警告している。
「ライヴの場数を積んでいくという経験なしでは、狼の群れに羊を放り込むようなものなんだよ。たとえば、バンドをやって雀の涙くらいの出演料しか貰えなくても好きだからやってるんだという経験を積んでいくことでね、腰も据わってくるし、根性もついてくるし、その後の人生の局面において必要となる経験も備わってくるんだよ」
エルトンはこうした番組に出演しているアーティストたちに特に文句をつけたいわけではないと語っていて、こうした番組の製作アプローチにはこういう若いアーティストを育んでいくという視点が欠落していると次のように語っている。
「こうした番組に出てくるアーティストが嫌いだというんじゃなくてね、かわいそうになっちゃうんだよ。番組で勝った、それでレコード作った、で、来年はもう別の人の話なんだからさ」
エルトンはこうしたオーディション番組への反感を何度か表明しているが、いまだに『X・ファクター』に今シーズン中に出演するのではないかとも囁かれている。「エルトン卿はかつて番組を『尻が麻痺してきて脳が損なわれる』と揶揄したことがあるにもかかわらず、『X・ファクター』に出演する予定なんですよ」という談話を『ザ・サン』紙は伝えている。
(c) NME.COM / IPC Media 2013