エルトン・ジョン、70年代のクレイジーなステージ衣裳を振り返る。「引っ込み思案な本質を隠すことができた」

エルトン・ジョン、70年代のクレイジーなステージ衣裳を振り返る。「引っ込み思案な本質を隠すことができた」 - Photo by Terry O’NeillPhoto by Terry O’Neill

今年の9月から、3年がかりのキャリア最後のツアー「Farewell Yellow Brick Road」に乗り出すエルトン・ジョン「V Magazine」のインタビューに答え、自身のかつての華美なステージ衣裳について振り返っている。

70年代のド派手なステージ衣装が特によく知られているエルトン・ジョンだが、今回のツアーではグッチのデザイナーであるアレッサンドロ・ミケーレと共に、当時の要素も取り入れた衣装を検討しているのだと以下のように語っている。

ぼくは自分のキャリアの一番の最初の頃からステージ衣装を記録用に保存してあって、このちょっとした宝箱を、アレッサンドロと彼のデザイン・チームと一緒に物色してみたら面白いんじゃないかと思ったんだよ。

あの頃の特徴的なルックスを今の世の中向けにアレッサンドロが作り変えてくれたのを見ていたら、いろんな感情が一気に蘇ってきてたまらなく恍惚となったね。自分の服装感覚がここまでクレイジーだったとは、今では信じられない。特に70年代はね!



そして、70年代当時についても以下のように振り返る。

70年代にソングライターとパフォーマーとして活動できて、本当に幸運だったと思ってるよ。70年代は、音楽、ファッション、映画でいまだかつてないほどに創造性が爆発した時代だったんだ。

あらゆるところにインスピレーションが満ち溢れていて、個人主義や革命的な取り組み、前向きさと希望がありあまるほどに感じられた時代だったんだ。


さらに、エルトンの70年代のファッションでも特に有名な、派手な眼鏡については次のように語っている。

きっとぼくのことでみんなに一番記憶されているのは、派手な眼鏡なんだと思うんだ。そうした意味で、眼鏡を機能だけのものからファッション性を持ったアイテムに変えていくのに、ぼくも一役を担えたことを誇りに感じてる。

もちろん、ぼくは眼鏡の機能も必要としてたんだけど、フレームやレンズでなにができるか、それを極限まで広げてみせることが、ぼくの自己表現にとってすごく刺激的な新しいやり方になったんだ。

それと、そういう眼鏡をたしなむことで、パフォーマーとしてはどうしても邪魔になるぼくの極端なまでに引っ込み思案な本質を隠すことができたんだよね。


なお、4月18日にはエルトン・ジョンのデビュー50周年を記念し、錚々たるアーティストたちがエルトンのヒット曲をカバーしたアルバム『ユア・ソング~エルトン・ジョン ベスト・ヒッツ・カヴァー』がリリースされる。

今作には、エルトン・ジョン自身とP!NK、ロジックの3人による“Bennie And The Jets”に加え、コールドプレイエド・シーランマムフォード・アンド・サンズメアリー・J. ブライジザ・キラーズサム・スミスマイリー・サイラスレディー・ガガクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジらがカバーした楽曲が収録されている。

リリースに先立ち、レディー・ガガによる“Your Song”のカバー音源も公開されている。


『ユア・ソング~エルトン・ジョン ベスト・ヒッツ・カヴァー』のリリース情報は以下。

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