レディオヘッドのトム・ヨーク、Spotify擁護派のモービーにくだらねえと応じる

レディオヘッドのトム・ヨーク、Spotify擁護派のモービーにくだらねえと応じる

レディオヘッドのトム・ヨークは、これまでのスポティファイ批判にモービーが異を唱えたのに対して返答している。

トムはアトムス・フォー・ピースでも一緒に活動しているナイジェル・ゴドリッチとともにスポティファイの印税率の設定のあまりの安さにとても駆け出しのアーティストのためにはならないとして、自身のソロ作品、アトムス・フォー・ピースの作品、そしてナイジェルのウルトライスタの作品などをスポティファイから引き上げているが、こうした一連のトムの行動をモービーは「電車に向かって怒鳴ってるじじい」とたとえている。

モービーはニュース・サイトの「マッシャブル」で音楽とテクノロジーをテーマにした取材を受けていて、ファイル共有ソフトのビットトレントに出資していることのほか、スポティファイを支持していることを語り、アメリカ議会と全米レコード産業協会(RIAA)がスポティファイに対して規制の動きを見せていることに対しては、それを抑え込むためのロビー活動まで自ら行っていることを明らかにしている。スポティファイはアーティストやミュージシャンにとって、これからも続けていくべきメディアのモデルなのかと訊かれてモービーは次のように答えている。

「適応できるアーティストはみんな、なに不自由なくやってるよ。レコードを作ってツアーをやって、DJやリミックスをやって、ゲーム音楽もやって、映画音楽もやってるようなアーティストだったら、なにも不都合はないよ。適応することを学習することができればね。やっぱり自分が適応できないことをごまかそうとして、進歩を規制するべきだとか言い出す人がいるとすごく変だし不健全だと思うよ。どんな産業だってテクノロジーの変化によって、デメリットもメリットもこうむってるものだけど、そこで文句を言うのって意味がないと思うね。トム・ヨークは大好きだけど、スポティファイについて文句を言っているのを聞きつけた時には『自分には速過ぎる電車に向かって怒鳴ってるじじいみたいだな』って思ったよ。僕は自分の生活に音楽をもっとたくさんもたらしてくれるものはなんだって好きだよ」

これをおそらく読んだトム・ヨークは次のようにツイートしている。

「ぼくは45歳のラッダイト派(18世紀の産業革命期に仕事を奪われるとして工場などの生産設備を襲撃し破壊活動を行った運動の担い手)でそれを誇りに思ってるよ……くだらねえ」

その後、モービーはやはりスポティファイを批判しているデヴィッド・バーンも引き合いに出して次のようにもツイートしている。

「一応言っておきたいのは、僕はトム・ヨークもデヴィッド・バーンも大好きで、クリエイティヴな意味で天才だと思ってる。でも、もう今ここに来ている未来と闘っても意味がないと思う」

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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