ロストプロフェッツ、イアン・ワトキンスが児童性虐待を認めたことへの公式声明を発表

ロストプロフェッツ、イアン・ワトキンスが児童性虐待を認めたことへの公式声明を発表

11月26日に元ロストプロフェッツのイアン・ワトキンスが乳児や児童への性的虐待について法廷で認めたことを受けて、ロストプロフェッツはバンドとして公式の声明を発表している。

公式声明は以下の通り。
「今週に入って、僕たちはイアンに対する児童性虐待の容疑が事実であることと、イアンも罪状を否認しなかったことを知りました。それまで僕たちはこうした容疑が事実であるとは到底信じられない心境でいましたから、すべてがなにかの間違いだと願っていました。悲しいことにイアンの目を覆いたくなるような行状の内実は否定できなくなりました。

イアンが実際になにをやっていたのかを僕たちが知っていたかどうかを知りたがっている人が多いのもよくわかります。はっきり言いますが、ぼくたちは知りませんでした。イアンが難しい性格を抱えた人間であることは承知していました。ここ数年では僕たちとイアンとの間の個人的な関係は完全に崩壊してしまっていて、一緒に作業を重ねることは必ず惨めな挑戦となるだけのものに成り果てていました。しかし、イアンの薬物との闘い、自己中心的な振る舞い、それによるバンド内での亀裂と不満がどれだけ深刻になったとしても、イアンが今回認めたような振る舞いをやっているとは夢にも思っていませんでした。

今回明らかになったことに僕たちは傷つき、憤り、うんざりさせられています。このことは僕たちに一生つきまとってくることになるでしょう。バンドをやることとはいつだって愛のために力を尽くし、人々を触発していくための土台を作っていくことを意味していたはずで、人を自分のいいように利用することではなかったはずです。こんなことが現実に起きていること、そしてかつてあれだけ近かったはずの人間があらゆる局面で嘘をつき、これほどたくさんの人たちの人生を破壊させていたとはとても信じられません。

イアンのご家族、イアンが裏切ったファンや友人たち、そして誰よりもイアンの犯行の犠牲者や同じような犯罪の被害者のみなさんのお気持ちに僕たちは寄り添いたいと思います。僕たちは正義が果たされることを願っていますが、それと同時にイアンが自分のやったことに対して真実の意味での責任を取ることも願っています。他に犠牲者がいらっしゃるのなら、当局へすぐに一報を入れますようお願いいたします」

イアンは昨年末に児童性虐待の容疑で逮捕され、これまで罪状を否定していたが11月26日の公判で13件の罪状の大半を認めるに至った。ロストプロフェッツはイアンの逮捕を受けて、10月に解散を発表していた。ロストプロフェッツは1997年にウェールズのポンテブリードで結成され、00年にファースト・アルバム『ザ・フェイク・サウンド・オヴ・プログレス』をリリース。最新作は12年にリリースした5枚目のアルバム『ウェポンズ』だった。
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