ノエル・ギャラガー、カニエの新作を絶賛&アーケイド・ファイアを「傲慢」と語る

ノエル・ギャラガー、カニエの新作を絶賛&アーケイド・ファイアを「傲慢」と語る

ノエル・ギャラガーは『ローリング・ストーン』誌の取材でこの1年を振り返っているが、ティーンエイジ・キャンサー・トラスト・ライヴのキュレーターと出演以外には特に目立った活動をしなかったこの1年について「シケた1年だった」と語っていて、「もうこんなに休むことはないと思う。早くまた仕事がしたくてたまんないよ」と話している。

さらに自分以外のアーティストの活動ではデヴィッド・ボウイの新作を特に高く評価していて、「デヴィッド・ボウイの新作が出た年がよくない年のわけないよな」と語っている。そのほかのアーティストで特にノエルが感心したのはアークティック・モンキーズの新作『AM』で、半分はまあまあだったけど残りは素晴らしかったと褒めている。さらにカニエ・ウェストを初めてまともに聴いてみたとノエルは明かしていて、次のようにそのきっかけについて話している。

「誰かにカニエがイギリスでやったインタヴューについて聞いたんだけど(BBCラジオのゼイン・ロウの番組に出演し、最初から最後までカニエがひとりで語り倒してゼイン・ロウに質問する暇さえ与えなかったというインタヴュー)、それでBBCの動画でそのインタヴューを観てみたら、これが俺がこれまで観たインタヴューの中でも最高に面白いインタヴューだったんだ。ファッキン最高だよ! 特にあの革製のジョギング・パンツだったかなんだったか、とにかくそれは自分が発明したんだって得々と自慢するくだりとかさ。

その後パーティに顔を出したら“ブラック・スキンヘッド”がかかってて、誰の曲かわからなくて、さっきも言ったように俺はこの手のものには詳しくないからね、『これ、誰?』って訊いたらカニエの新作(『イーザス』)の曲だと。そこで新作を手に入れてみたら、ファッキンすごいんだ。これ本当に好きだよ。特にあのトラックね、ファッキンいっちゃってるよね。ロー・ファイでパンク的なヴァイブがあるんだよ」

またデヴィッド・ボウイの『ザ・ネクスト・デイ』については次のように語っている。
「出た当初もそう思ったし、今でもそう思うけど、ファッキン名盤だと思う。大好きだよ。キャリアのあの局面でこれだけ素晴らしい作品を作ってくるなんてさ、ずるいよ。ニール・ヤングを除いて、デヴィッド・ボウイと同じ土俵で戦ってるような連中は基本的にもうみんなクソでしかないからね。わかるだろ?

でも、“ヴァレンタイン・デイ”とか、この曲はもうとんでもないよ。聴いててすぐにギターを手に取って『なんだよ、これ? なんでこれを俺も思いつかなかったかなあ』って悔しくなる曲が少なくとも3つはあるよね。デヴィッド・ボウイがこれまでやってきた中でも最高の部類に入ってるよ。10満点中の10点だよ。11点あげてもいいと思うよ」

その他にはグラストンベリーで観たディスクロージャーやダフト・パンクを今年よかったアクトとして挙げているが、ダフト・パンクについてはアルバムを聴いていないとノエルは明かしていて「だって結局、あの曲(“ゲット・ラッキー”)なわけだろ?」とその理由を説明している。さらに「まるで力みがなくて、輝いてて、今なんだよね。『これってずっと前からあった曲? それとも今初めて聴いてるの?』って思っちゃうわけで、素晴らしい曲だよ」と“ゲット・ラッキー”について語っている。

さらに今年のグラストンベリーに出かけて個人的に最高だったアクトは実はディスクロージャーでもザ・ローリング・ストーンズでもアークティック・モンキーズでもなく、ナイル・ロジャーズのシックだったとノエルは打ち明けていて、「この世のものとは思えなかった」と語っている。ただ「残念なことに最終的には“ゲット・ラッキー”はやらなくてね。でも、本当にあれは稀有な、とんでもない曲だと思うよ」とも振り返っている。

その一方でマイリー・サイラスについては、こうした手合いは昔からアメリカにもイギリスにもいたはずだと語っていて、挑発的になったり、物議を醸すことばかりにこだわるのがたまたま今現在の女子アーティストの流行になっているのだと語っていて、他の女性アーティスト全体にとって5年くらい引き戻されることになるから残念だとコメントしている。さらに露悪趣味になぜ意味がないのかということを次のように説明してみせている。

「たとえば、俺が『ローリング・ストーン』編集部に行ってゆでたまごの上にしゃがんでクソしてみることだってできるわけだよ。するとみんな『すげえ! こりゃとんでもねえ!』って話になるわけだけど、じゃあそれがどれだけいいのかと言ったら、全然よくないんだよ。なぜって、結局、ゆでたまごに載っかったクソでしかないからなんだよ。それだけのことなんだよ。でも、俺が編集部に行って、たった今書き上がったばっかりのすごくいい曲を弾いてみせたら、そっちの方が断然いいってことになるじゃん」

また、アーケイド・ファイアの新作『ザ・リフレクター』については2枚組であるだけでだめだと断じていて、「2013年にアルバム1枚分45分だけでもしっかり聴いてられるだけ暇なやつってどれだけいると思ってるんだよ? ファッキン・レコードを1時間半も聴かせようと思うだけでも、どんだけ傲慢なんだって話だよね」と説明している。

なお、自身の活動については相当数の楽曲を書いていて、それだけが救いだとノエルは明かしていて、それ以外についてはクソみたいな1年だったと語っている。さらに自身の今後の予定を次のように説明している。

「まだレコーディングは始めてないから、今年はこのまま見送ることにして来年いっぱいはスタジオで過ごそうかなと思ってるんだ。できればニューヨークでレコーディングしたいと思ってて、それはこれまでやったことがないからということもあるし、通りを歩いてて、デヴィッド・ボウイにばったり出くわしたら、そのままスタジオに連れ込んで妖精の衣裳を着させて、俺がアコースティック・ギターを弾いているのに合わせてパントマイムでもやってもらうっていうようなことがあるかもしれないからね」

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