来年の夏に新作のリリースを見込んでいるカサビアンだが、新作に収録される曲には昨年、イギリスとヨーロッパで牛肉として売られていた食肉に馬肉が混入されていたという食品偽装事件が扱われているという。
楽曲は"Ezz-Ehh"といって「バーガーに混入される馬肉/人がおかす殺人/みんな警笛を鳴らされている/みんなグーグルで監視されている」という歌詞を含んでいて、サージ・ピッツォーノはトム・ミーガンとツアー中に交わした会話をヒントに歌詞を書いたと次のように『NME』に語っている。
「僕とトムとで朝の5時とか6時とかに交わした会話に近いものなんだよ。『僕って今本当に冴えてること言ってるなあ』って思いながら話してて、その実、いったん寝てから考え直してみると、『なんかあの会話くだらすぎじゃね』って思えるような、そういうアホな会話だよね。本当はタイトルも"Horsemeat(馬肉)"にしようかと思ったんだけど、それだとバカバカし過ぎるかなと思ってね。でも、そういう思いつきみたいな曲なんだよ。僕とトムはしょっちゅうホテルの部屋でそんな話を一晩中してて、それについて綴った曲なんだ」
また、トムはこの曲について「ギャグなんだよ。マンガっぽいんだ。パンクなんだよ。こんな曲は書いたことないんだよね。やっつけのようで。粗があって。レスターっぽいんだよ」と説明している。さらにトムは新作そのものについては、これまでバンドがやってきたものの中では最高のものだと感じていると語っている。
「俺たちが生み出したものはものすごく危険で、ヤバくて、危うく、怖いドラッグなんだよ。どう考えたらいいのかわからないんだ。ロックンロールで、粗っぽくてエッジーなんだけど、エレクトロニカにも戻ってて、実験的どころの話じゃなくなってるんだ。でも、他にどうしようがあるっていうんだよ? これこそ見事な結論なんだ。素晴らしいよ」
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