U2、新曲“Invisible”について「オーディエンスは存在しない」という意味だと語る

U2、新曲“Invisible”について「オーディエンスは存在しない」という意味だと語る

2月17日にコメディアンのジミー・ファロンを新しく迎えて放送が開始したテレビの深夜トーク・ショー『ザ・トゥナイト・ショー』だが、初回放送分にU2がゲストの1組として出演して、新曲"Invisible"や"Ordinary Love"を披露した。

特に"Invisible"はその日の日没時にニューヨークのロックフェラー・センターの屋上で行ったものを収録して放送中にその録画を披露した。

その後、『ローリング・ストーン』誌との取材にボノは"Invisible"についてあらゆる障壁を取っ払うことを歌っていると説明している。さらに「There is no them」(彼らというものは存在しない)というコーラスについては、「オーディエンスというものが存在しないという意味なんだよ。あるのはきみと僕とわたしたちだけだということなんだ。俺たちが演奏する時にはね。それがいかにすごいことかっていうことなんだよ」と説明した。

さらにジ・エッジも次のように"Invisible"について語っている。
「元々はストレートなロック・ソングだったんだよ。ロサンジェルスにいた時に僕が取りかかったデモで、ちょっとラモーンズのような感じだったんだ。それをダブリンでバンドに聴かせて、一回丸裸にしてみせて、いろんなアレンジを試してみたんだけどね。でも、どれもよさげなんだけど、決め手には欠けていてね。その後、ブライアン(・バートンことデンジャーマウス)とやってたら、エレクトロニカ的な美学を持ったアレンジに行き着いたんだ。その地点に来てみると、ボノも歌い手としてこの曲を摑むことができて、これはちょっと新しい境地だと感じ取れたようなんだよ」

なお、"Ordinary Love"は番組のレギュラー・バンドであるザ・ルーツを従えての演奏となったが、ザ・ルーツはジミー・ファロンが2月7日まで司会を務めていた『ザ・レイト・ショー』のレギュラー・バンドを務めていたが、ジミーとともに『トゥナイト・ショー』へ移籍している。

その一方で、現時点では夏のリリースが濃厚となってきた新作アルバムについてジ・エッジは次のように語っている。
「まだスタジオに入っているんだよ。曲はしっかり思った通りに仕上げたいんだ。ツアーにもまだ出ていないのはそのせいなんだ。僕たちは切り出すのはいつも巧いんだけど、仕上げが下手なんだよ。いつもそうだったからね」

エッジによれば、まだ仕上がっていない楽曲も含めるとほぼ30曲近く揃っていて、そのうち6、7曲はもう完全に仕上がっているという。楽曲はどれも、メンバーが成長して、音楽に触発されて、バントをやりたいと思った頃の生活や歩みを思い出させる、そんな時期の音楽を反映しているとのことだ。作業が長引いていることについては次のように語っている。

「僕たちは頑固だからね。人によっては『やるだけやった。でも、うまくいかなかった。だから次に行こうぜ』ってなるんだろうけど、でも、僕たちはそこになにか信じられるものを感じたら、自分たちの曲を見捨てることはしないんだ。どこまでも押し続けていくよ。僕たちは絶対に諦めないんだよ」
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