プッシー・ライオット、ソチ市街でのパフォーマンス中に鞭で襲撃される

プッシー・ライオット、ソチ市街でのパフォーマンス中に鞭で襲撃される

現在ソチを訪れているプッシー・ライオットはコサック武装集団に鞭による襲撃に遭ったという。

プッシー・ライオットはナジェージダ(ナージャ)・トロコンニコワとマリア(マーシャ)・アリョーヒナを含む総勢10名で先週末からソチ入りし、すでに何度も逮捕されていることが伝えられているが、2月19日にソチで街頭パフォーマンスを行おうとしたところ、コサック兵に扮した集団やセキュリティ・スタッフの制服を着込んだ集団の襲撃を受けたと『ザ・ガーディアン』紙が伝えている。

コサック集団はソチで自警団として活動していると自称していて、ソチの街頭でプッシー・ライオット5名と1名の男性活動家がパフォーマンスを決行したところ、これを襲撃し、グループに目がけて催涙スプレーを噴射し、鞭で襲いかかり、さらにあるコサック自警団員はメンバーのフェイスマスクを剥ぎ取りつつ、ギターを奪ったという。

ナージャは「プッシー・ライオットがソチ・オリンピックの看板の脇で『プーチンは愛国心を教えてくれる』を歌っていたら、コサックに襲撃され、鞭で打たれ、催涙スプレーを噴きかけられた」とすぐさまツイッターで暴行に遭ったことを報告している。

パフォーマンスに参加した男性活動家は地面に投げ倒され、顔面から流血していたという。その後、現場に警察が到着したが、誰も逮捕されることはなかった。クラスノダール地方のカーチェフ知事は事件を詳細に取り調べ、襲撃者を検挙すると発表している。知事は、プッシー・ライオットの政治的意見は大多数の住民から賛同を得られてはいないが、法律は遵守されなければならないと語ったという。

コサック兵はロシア帝政時代には民族武装集団として活躍したが、ソビエト連邦時代には反革命集団として徹底的に弾圧された。グラスノダール地方は歴史的にコサック軍がかつて本拠地を置いた地方として知られている。

プッシー・ライオットに鞭で襲撃をかけるコサック自警団の画像はこちらから。
http://static.guim.co.uk/sys-images/Guardian/Pix/pictures/2014/2/19/1392818030984/pussy-riot-attacked-by-co-010.jpg

ナージャと揉み合うセキュリティに扮した自警団員の画像はこちらから。
http://static.guim.co.uk/sys-images/Guardian/Pix/pictures/2014/2/19/1392818923913/Nadezhda-Tolokonnikova-Ma-011.jpg

(c) NME.COM / IPC Media 2014
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