これまでもプーチン大統領と戦ってきたプッシー・ライオット。2月26日にメンバーのナジェージダ・トロコンニコワが、マリーナ・アンド・ザ・ダイモンズの前座としてNYのターミナル5に登場。ステージ上でウクライナ支援を表明した。
その時の映像。
SMなパフォーマンスの中で、「戦争は嫌い。平和を愛する。ウクライナをサポートする。ファック・プーチン、早く死んでもらいたい」と言っている。さらに、ローリング・ストーン誌の取材では「彼は、地球の平和のために危険人物だ」とも語っている。
また、Fortuneの記事の中では、「できることなら、タンクの下に飛び込んで止めたいと思う」と、ロシアのウクライナ侵攻について語っている。「だけど、それが様々な理由でできないから、仮想通貨で支援しようとしている」と。
https://fortune.com/2022/02/25/pussy-riot-dao-ukraine-crypto-donations-nfts/
彼女たちは、ウクライナを支援するために、NFT(Non-Fungible Token=代替不可能で固有の価値を持つデジタル・トークン)や仮想通貨で約4.6億円(約400万ドル)相当の寄付金を集め、100%ウクライナのチャリティ団体などに寄付している。
「仮想通貨は、国境がないし、許可も必要ないから、法定不換紙幣より簡単で早い」。
さらに、「多くのロシア人も支援していると表明したいし、知ってもらいたい。プーチンがウクライナにしたことについて、私たちは恥ずかしく思っているということも」。
彼女は、去年も、バンドについて、
「私がやっているのはバンドじゃない。
ムーブメントなんだ」
と語っていた。
プッシー・ライオットの”СЕКСИСТ(SEXIST)”のMV。
ここで彼女は、女性差別主義者を”殺した”と歌っている。
「女性差別主義者を殺した」、「彼がレイプしたから」。
表現の方法は様々だが、ビリー・アイリッシュの”Your Power”から、ジェーン・カンピオン監督のアカデミー賞最有力候補作『パワー・オブ・ザ・ドッグ』に至るまで、女性アーティスト達がそれぞれの方法で、「Toxic Masculinity=有害な男らしさ」と戦っていることが共通している。
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