先週滞在していたソチで何度も逮捕され、パフォーマンス中にコサック自警団に襲撃されたことが伝えられていたプッシー・ライオットだが、ナジェージダ（ナージャ）・トロコンニコワとマリア（マーシャ）・アリョーヒナの二人はまたしても逮捕されたことが明らかになっている。

ナージャとマーシャは2月24日にモスクワの裁判所付近で行われたデモに参加し、騒乱罪などで他の200名とともに逮捕されたという。デモは「5月2日デモ参加者」のためのデモで、2012年5月6日に反プーチン・デモの罪を問われた活動家らがそれぞれに2年から4年の実刑判決を受けたことへの反対デモだったとAP通信が伝えている。

なお、19日のソチでのパフォーマンスでプッシー・ライオットが襲撃されたことについては、警察が現場に到着しながらみすみすコサック自警団一味を見逃したと伝えられているが、デミトリ・コザック副首相は政府として事件を確認していることを認めている。コザック首相はナージャやマーシャらメンバーに対して鞭で襲いかかったコサック自警団員について、その行為の責任を負っていると言及したが、具体的にこのコメントが何を指しているのかは明らかにしなかったという。さらにプッシー・ライオットについても住民間の対立を煽るためソチに来ていたとも発言したという。

ソチでの映像を使ったプッシー・ライオットの動画作品『プーチンは愛国心を教えてくれる』はこちらから。