プッシー・ライオットのマーシャとナージャ、新たに服役囚の人権擁護団体を設立

プッシー・ライオットのマーシャとナージャ、新たに服役囚の人権擁護団体を設立

プッシー・ライオットのマリア(マーシャ)・アリョーヒナとナジェージダ(ナージャ)・トロコンニコワはロシアの服役囚の人権擁護団体を立ち上げたことが明らかになっている。

団体は「ゾーナ・プラヴァ(法律地帯)」といって、ロシア連邦のモルドヴィア共和国のサランスクで発足したというが、ナージャは「服役囚への人権侵害がわたしたちの国で犯されている限り、わたしたちの団体は必要であり続けると思います」と語ったと『ハリウッド・リポーター』誌が伝えている。

ナージャとマーシャはプーチン大統領への抗議デモとなるパンク・ロック・ライヴを教会で行ったところ逮捕され、騒乱罪を問われ一昨年から投獄されていたが、昨年12月に恩赦で釈放された。ナージャとマーシャは投獄中から服役囚の人権を主張した訴えを続け、体調を崩すまでハンガーストライキも続けていた。釈放後も、二人は服役囚の人権擁護運動に従事している。

団体の代表にはウラジミール・ルバシュニなる人物が就任すると明らかにされているが、ルバシュニはこれまで服役囚担当の精神科医として働いてきた経歴を持っているという。「平和のための映画基金」はゾーナ・プラヴァへの支援を明らかにしていて、来月にもマーシャとナージャをニューヨークとロサンジェルスに招聘するという。

なお、マーシャとナージャはロシアのニジニ・ノヴゴロド市のマクドナルドで暴漢の集団から襲撃を受けたことが先頃伝えられている。二人は他のメンバーらとマクドナルドにいたところ、暴漢の集団から襲撃を受け、ゴミを投げつけられたり、顔に塗料を投げつけられ、「このチキンを性器に入れてみろ」などと暴言を吐かれることになり、マーシャはこの襲撃で怪我を負い、ナージャは薬品火傷を負ったと明らかにしている。二人は近隣の刑務所に投獄されている人物から人権侵害を受けているという訴えを受け、相談のためにこの地方に赴いていた。

また、二人は先月にはモスクワの裁判所付近で行われたデモに参加し、騒乱罪などでほかの抗議者ら200名とともに逮捕されている。デモは「5月2日デモ参加者」のために行われたもので、2012年5月6日に反プーチン・デモの罪を問われた活動家らがそれぞれに2年から4年の実刑判決を受けたことへの反対デモだった。

さらに、マーシャとナージャはほかのプッシー・ライオットのメンバーらと滞在していたソチで何度も逮捕され、「プーチンは愛国心を教えてくれる」という動画作品収録のためのパフォーマンスを行ったところコサック自警団に襲撃されている。

ロシアのマクドナルドで襲撃に遭うマーシャとナージャの様子はこちらから。

プッシー・ライオットの動画作品「プーチンは愛国心を教えてくれる」はこちらから。
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする