行方不明だったプッシー・ライオットのナデズダ、シベリアへ送られていたことが判明

行方不明だったプッシー・ライオットのナデズダ、シベリアへ送られていたことが判明

10月末から収監先の刑務所から移送され、行方がわからなくなっていたプッシー・ライオットのナデズダ(ナージャ)・トロコニコヴァだが、ロシア当局はナージャがシベリアの刑務所施設に送られたことを明らかにしている。

ロシア当局が発表した声明によると、ナージャはシベリア連邦管区内のクラスノヤルスク地方にある施設に移送されたとのことで、これには「ナージャがクラスノヤルスク地方出身でノリリスク市に戸籍がある」ことも配慮されたと当局は発表していると『ジ・インディペンデント』紙が伝えている。

また、ナージャの法的代理人ウラディミール・ルーキンは「トロコニコヴァ服役囚はクラスノヤルスク地方に到着し、ここで刑期の一部を勤めることになります。トロコニコヴァ服役囚は希望により、刑務所の病棟施設に収監されたとわたしは聞いています」と語ったとインターファックス通信が伝えている。さらにルーキン代理人は新しく到着した服役囚は10日間の検疫を受けるため、この期間の後に代理人や夫らとの面会も実現するはずだと明らかにしたという。

ナージャについては移送先と行方が不明になっていると今月に入ってから伝えられていたが、ナージャの夫のピョートル・ベルジロフは最近になって信頼できる情報筋の話として、ナージャが家族が暮らすモスクワから3千キロ以上離れたクラスノヤルスク地方の刑務所に移送されたようだと語っていた。ピョートルは移送先の刑務所は、クラスノヤルスク市から320キロ離れたニジェインガシュスキーにある第50刑務所かもしれないと語っているが、具体的にはどの施設なのかまだ明らかにされていない。

また、ピョートルは今回の移送はナージャがこれまでの刑務所での服役囚の扱いについて再三抗議をしてきたことへの処罰と、ナージャの言動を世界中のメディアの関心から取り除くための措置でもあるという意味合いがあるのだろうと『ザ・ガーディアン』紙に語っている。

「今回の事件が世界的に注目されているため、通常なら囚人に対して行う心理的プレッシャーや肉体的なプレッシャーをナージャにかけられないんですよ。だから、その代替案としてこういう処罰にしたのでしょう」

移送前にナージャはモルドヴィアの刑務所で非人間的な労働条件を強いられていることへの抗議行動を行っていて、ハンガー・ストライキも決行していたが、9日経ってその中断を表明していた。その後『NME』に宛ててナージャは「わたしはハンガー・ストライキを断念したわけではありません。健康状態が非常に悪くなり、弊害が現れ始めたので一時的に中断することにしただけです」という声明を明らかにしていた。

プッシー・ライオットの3人のメンバー、マリア(マーシャ)・アレキナ、ナージャとエカテリーナ(カーチャ)・サムチェヴィッチは現プーチン大統領政権への反対デモを昨年2月にパンク・ロック・ライヴとして断行し、ロシア正教会のプーチン支持への抗議としてモスクワのキリスト救世教会で即興ライヴを行った後に逮捕された。3人は昨年8月に宗教的憎悪による騒乱罪に問われ、2年の禁固刑という実刑判決を受けたが、判決に対して控訴を起こし、カーチャだけ無罪放免となっている。その後ナージャはモルドヴィア地方へ、マーシャはペルミ地方の刑務所へそれぞれ移送されていた。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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