カフカが、最新アルバム『Rebirth』に収録されている“水瓶とラクダ”のミュージック・ビデオを、Rebirth特設サイトにて公開した。
Rebirth特設サイトはこちらから。
http://www.ka-fu-ka.net/rebirth
“水瓶とラクダ”のミュージック・ビデオはこちらから。
今回のビデオの公開にあたり、ボーカルのカネコが以下のコメントを発表している。
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いつだったか外山光男さんという映像作家さんの「珈琲の晩」という作品集を買いました。
たまたま寄ったレコードショップの小さなモニターから流れていたのを食い入るように見て、
その場で本当に感動してしまい、「これは僕のための作品なんじゃないか」と思うほどでした。
7つの物語からなる「珈琲の晩」。説明するのは難しいけれど、僕が感じたこと。
子供の頃ずっと手放せずに毛布を持っていたこと。
夜が怖かったこと。
小さなランプをつけて天井に映る影絵で遊んだこと。
星がたくさん見えた夜のこと。
サーカスのピエロが何故泣いているのか不思議だったこと。
カフカの音楽にもそういう原風景みたいなものがあって、勝手ながら親近感を感じていました。
そしてメールに「珈琲の晩」の感想文と共に当時ライブでのみ演奏していた「水瓶とラクダ」のラフ音源を送ったのです。
この曲は東日本大震災を受け、そのショックで自分を見失っていた僕が、すがるようにして書いた曲です。
淡々と「歌い続け」、本当の自分を探す「旅を続けること」がいつか僕にとって、被災者にとっての小さな希望になるように願って歌詞を書きました。
そしてまたゆっくりと歩き出せたことは、後に「再生」をテーマにアルバムを作るなんて予想だにしていなかった僕の、一つの大きな「再生」でした。とても大切に温めていた曲だったので、是非外山さんに聴いてほしいと思いました。
突然の一方的なメールにも関わらず丁寧に聴いていただき、
一枚の絵を描いていただきました。僕は嬉しくて嬉しくて本当に涙してしまいました。
しかし、その後ライブで演奏はしても「水瓶とラクダ」がアルバムに収録されることはなく、
その絵を発表できる機会を失っていました。
そして今作「Rebirth」の制作にかかり、「再生」をテーマに曲を並べたとき、「水瓶とラクダ」はパズルの最後のピースのようにしっかりとそこにはまってくれたのです。
ようやく外山さんの絵を発表できる!と改めて報告のメールを入れました。
完成したばかりの「Rebirth」を添えて。
頂いた返事の中で外山さんは「水瓶とラクダ」のMVを作りたいと言って下さいました。
この出来事はまさに寝耳に水で、暫く信じられないほどでした。
本当に嬉しくて、是非お願いしますと返事をしました。
この曲の世界観を表現できる方は他にいないと思っています。だから全て安心してお任せできました。
そして完成したMVは言うまでもなく素晴らしいものでした。あとは見ていただければと思います。
この星に生きる全ての旅人へ。
僕も外山さんも旅を続けます。
カフカ Vo,Gt,Key カネココウタ
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また、本日3月1日(土)より東名阪ワンマンツアー「2036年宇宙の旅」のチケットの一般発売がスタートしている。
ツアー情報は以下の通り。
●ツアー情報
『Rebirth』Release Tour「2036年宇宙の旅」
2014. 04.19(土) 大阪LIVE SQUARE 2nd LINE <ONE-MAN>
2014. 04.20(日) 名古屋ell SIZE <ONE-MAN>
2014. 04.26(土) 代官山UNIT <ONE-MAN>