高音質デジタル音源システム「ポノ」の開発を自身で進めているニール・ヤングだが、テキサス州オースティンで開催されるサウス・バイ・サウスウェスト・フェスティヴァルの基調講演でポノの配信サービスと携帯プレイヤーの発表を行うという。
発表ではポノ・プレイヤーは399ドル(約4万1500円)で発売されることが明らかになるというが、ニールは資金募集サイトのキックスターターで機器の先行予約を3月15日から受け付けるそうで、先着予約者には割引が適応されるという。また、音源配信サイトの「ポノミュージック」についても発表が行われる。講演のために用意された声明ではニールは次のように説明しているという。
「これは音楽についての話なんだ。それも本物の音楽。俺たちはデジタル音楽を21世紀に合ったものにしたくて、ポノミュージックがそれを実現させてくれるんだよ。ポノミュージックを市場に紹介することほど楽しみなことはないんだから」
なお、ポノの運営の実務を指揮するジョン・ハムは次のようにポノ立ち上げの抱負を語っている。
「わたしたちの目標はすべてのメジャー・レーベルから最高音質のデジタル音源を提供してもらい、それを世界で最高峰の再生力を誇る、使いやすい携帯プレイヤーで堪能してもうことの実現にありました。わたしたちはその目標を達成し、各地の音楽愛好家にポノ・コミュニティに参加してもらい、それぞれにポノ・プレイヤーを確保してもらうために来週からキックスターターでキャンペーンを開始することを喜びをもってお知らせします」
なお、プレイヤーは128ギガバイトの容量を誇り、さらにメモリー・カードの併用も可能だという。さらにポノ仕様のイヤホンやヘッドホンもポノのオフィシャル・サイトから発売されることになるという。
ニールは2012年に、アップルのスティーヴ・ジョブスがまだ健在だった頃からすでに高音質デジタル音源の可能性について折衝を続けていたことを明らかにしていて、それから間もなくしてポノの開発に乗り出していることを発表した。
昨年9月にはフェイスブックで次のようにポノについて説明していた。
「俺たちが達成していることを一番な簡単な形で説明すると、俺たちはアーティストの音楽をこれまでのデジタル音源ファイルから解放し、元々その音が備えていたアーティスティックなクオリティを、スタジオでその音を聴いた時のレベルにまで復元することに成功したということになるんだ。だから、原初的なパワーを備えているんだよ。
ポノを初めて聴くという体験は、燦々と太陽がふりそそぐ日に暗い閉め切った映画館の中から突然屋外に出た時に受ける衝撃に匹敵しているんだ。慣れるのにかかるのは1秒。それからはディテイルが素晴らしく再現された明晰なリアリティに浸ることができるんだ」