キッスのジーン・シモンズ、ヴァン・ヘイレンがキッス加入を求めていたことを明かす

キッスのジーン・シモンズ、ヴァン・ヘイレンがキッス加入を求めていたことを明かす

今年の4月にロックの殿堂入りを果たすキッスだが、ジーン・シモンズはかつてエディ・ヴァン・ヘイレンがキッスに真剣に入りたがっていたことを明らかにしている。

キッスが1982年に『暗黒の神話』をリリースした頃のことで、「エディは自身とデイヴ・リー・ロスとの折り合いというか、折り合いのつかなさを嘆いててね。デイヴのことが我慢ならないって感じだったんだ。薬物もバンド内ではびこってたようだしね」とジーンは当時のことを『ローリング・ストーン』誌に回想している。

さらにエディは、この当時からキッスのリード・ギターを担当していたヴィニー・ヴィンセントとジーンを連れて食事に誘い談判してきたと語っている。
「エディは『俺はキッスに入りたいんだ。もうロスとの喧嘩には飽き飽きしたんだ。もううんざりだよ』って言ってきたんだよ。でも、こう説得したんだ。『でも、エディ、俺たちもう定員いっぱいだから。それにおまえは自分で音楽を指揮していくようなバンドじゃなきゃやってけないよ。キッスにいたんじゃ満足できるわけないよ』ってね。俺が諦めさせたんだよ。向いてないってね」

また、ジーンは1981年の『~エルダー~魔界大決戦』の制作時に、自身の関心が映画に傾いていたことなどについて次のように語っている。
「バンドにまずい影響を与えていたね。アルバムもロックンロールじゃなくなってきたし」とジーンはその後脱退するエース・フレーリーからも俳優業にうつつをぬかしていたことに苦言を呈されていたことを明らかにしている。

「でも、キッスの外で認めてもらいたかったっていうことだけなのかもしれないよね。俺のキッスでの生き方っていうのは、ほとんど巨乳女子と同じようなもんだったからさ。誰と話をしても、メイクのこととベロを突き出してみろっていうだけでさ。そりゃあね、『わたしと話をする時くらいおっぱいから目を離せないの?』って訊きたくもなるよな」

なお、その後のメイクなしでの活動時期はバンドにとって痛手となったとポール・スタンレーは語っているが、ジーンはその時期があったからこそ、さらにその次のステージにも行けたのだと振り返っている。また、殿堂入りについてもポールの殿堂への批判的なコメントが伝えられているが、今回の表彰は誇りに思うとジーンは次のように語っている。
「殿堂入りが大切なのは、ファンにとって大切なことだからなんだよ。というのは、俺たちのキャリアは最初から最後までずっと非難轟々のものだったからね。評論家や何もやらなかった連中からそういう扱いをずっと受けてきたんだ。でも、ファンからそういう扱いを受けたことはないからだよ」
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