この日のGALAXY STAGEに、愛しさと強きメッセージによるバックビートのシャワーを降らせてくれたのは彼らだった。昨年はMOON STAGEで見事COUNTDOWNの大役を務めてくれたbonobos。昨年の“第九”のSEとは打って変わって、メンバー自らサウンドチェックを行ない、そのまま演奏に突入するという自然体の雰囲気でライヴはスタート。けれど、一つ毅然とした芯の強さを獲得したのが今年のbonobosなのだと思う。それを証明してくれたのが、11月にリリースされた最新シングル“Standing There~いま、そこに行くよ~”。この曲でのVoの蔡の声はやわらかく包み込むように響くのだけれど、同時にこの曲で歌われるように、それは私たちを導いてくれるような力強さがあるのだ。そんな力強さは他の曲のリズムにまで伝播。揺らぎ、漂い、しなやかに跳ねる。当然のこと、音楽への愛のアンセム“Thank You For The Music”は一面のハンドクラップと大合唱。それは更に大きな花を咲かせた祝福の光景だった。(古川琢也)
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