いよいよ終盤戦を迎えたGALAXY STAGEに、蔡忠浩（Vo＆G）、辻凡人（Dr）、森本夏子（B）に加え、キーボードと2人のホーン隊という編成でbonobosが登場！ オープニングの“THANK YOU FOR THE MUSIC”から、フロアには自然発生的にクラップと大合唱が共鳴。この上なくピースフルで、陽だまりのような多幸感が溢れ出した。バンドは続く“リレー”でも高輝度のオーケストレーションを放ってどこまでも高く飛翔。真新しい2013年を迎えた新年の歓喜を優しくも鮮やかに照らし出す。その眩さは、続く“Wanderlust”の、《わたしたちはどこへだって行けるさ ほんとうにそうなのだ》という一節が、何の留保も疑念もなく信じられるほど。思わず胸が熱くなる。
「散々言ったでしょうけど、もう一度……あけましておめでとう！ 最後までよろしく！！」と蔡が呼びかけ（さらに「3月9日にLIQUIDROOMワンマンやります！ あと、今年は絶対アルバム作ります」との嬉しいアナウンスも！）、後半は10分越えの長編シンフォニー“あなたは太陽”が世界中の哀しみを吹き飛ばすように圧倒的なハピネスを湛えて響きわたり（《あなたの未来に祝福を 圧倒的な祝福を》という言葉に満場の喝采！）、最後は「幕張、ありがとう！」との感謝と共に“GOLD”を放ち、力強くも快いグルーヴがGALAXY STAGEをひとつに繋いで万感のフィナーレを迎えた。ここで受け取ったエネルギーは、やがて勇気や英気と呼ばれるものとなって、僕らを前へと押し進めてくれるはずだ。たとえどんな壁が立ちはだかろうとも。（奥村明裕）
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