今年5月に渾身のアルバム『KATHARSIVILIZATION』をリリースし、11月には新境地を拓いたシングル『夢見る世界』を発表。この12月に敢行した「Mr.Quattro & The Other Man」ツアーも各地大盛況と、2012年も果敢に未踏地に挑んだDOESが、最終日のCOSMO STAGE 5番手として登場！ いきなりのキラーチューン“修羅”がドロップされれば、フロアで待ち受ける黒山のクラウドは「待ってました！」とばかりに一気呵成にヒートアップ。場内のすみずみに無数のコブシが突き上がる。さらに「飛べ！ 翔べ！ ロッキンベイベー！！」と氏原ワタル（Vo&G）がシャウト、“レイジー・ベイビー”で猛然とレッドゾーンに踏み込み、先述のシングル曲“夢見る世界”では躍動的な4つ打ちとリリカルなメロディが鮮やかなロマンを描いてみせる。デビュー時から何にも媚びない不敵さを持ちあわせていたバンドだが、今やその佇まいは堂々たる貫禄すら感じさせ、確信と美学に貫かれたサウンドでロックの核を打ち抜いていくのだ。最高じゃないか！
「あと何時間かで今年が終わるよ。今年なんか、もう終わっちまえばいいんだよね。また来年があるから……」（ワタル）とMCもクールに決めて、終盤は“バクチ・ダンサー”、“S.O.S.O”と、さらにギアを上げてスパート。そして「どうもありがとう。よいお年を！」（ワタル）と告げて放たれたラストナンバー“今を生きる”では、「今」、のみならず、僕らの「明日」をも強烈な希望の光で照射して大団円。この一年の戦果をまざまざと見せつけるような、有無を言わさぬ快演だった！（奥村明裕）
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