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COUNTDOWN JAPAN 12/13 クイックレポート



TAKUMA(10-FEET)の巻き起こした熱狂と興奮がまだ色濃く漂うASTRO ARENAに、「どうもこんばんは。きゃりーぱみゅぱみゅも好きなgroup_inouで~す」(imai)と、マイペースにgroup_inouが登場。しかし冒頭“COMING OUT”を投下するなりふたりはハードに身体を揺らして一路「あちら側」へと駆け出し、続く“THERAPY”では「ノッてきましたよ!」とcpはさらに激しく踊りながらライムを放射。無上の快楽性(+ひと握りのペーソス)を湛えたエレクトロ・ヒップホップが、みるみるARENAを飲み込んでいく様がとにかく圧巻だ。また背後のスクリーンが浮かび上がらせる、ダイナミックかつ狂気じみたふたりのシルエットの躍動も視覚的な興奮を煽ってやまない。もう不可抗力的に身体を揺らしてしまうのだ。

硬質なビートがフロアを瞬間沸騰させた“KNUCKLE”、虹色の電子音がサイケデリックな恍惚を生み出した“QUEST”など、矢継ぎ早にトラックを繋いで狂騒を高めていくgroup_inouだが、曲間のMCは相変わらずゴーイング・マイ・ウェイで、「次は、きゃりーぱみゅぱみゅさんが気に入ってくれたきっかけになったやつを。ウチらに目をつけるって、相当センスいいよね。あの子、売れると思うわ」(imai)、「いきなり上から目線ですか?(笑)」(cp)といった具合で、別角度からフロアを沸かせる。今年10月にリリースしたアルバム『DAY』からも“ORIENTATION”、“9”と畳み掛けて真っ白なクライマックスへ! 終演後は、しばしふたりを称える盛大な拍手が鳴り響き続けたのだった。(奥村明裕)