メンバーがステージにそろっただけでもう大、大、大興奮！ 仲井戸麗市（G）、中村達也（Dr）、蔦谷好位置（Key）、KenKen（B）によるスペシャル・バンド、the dayの登場である。MOON STAGEがちょっと騒然とする中、チャボさんのギターソロから“opening tune”が始まると、オーディエンスは拍手喝采。「Yeah、幕張！ COUNTDOWN JAPAN！ 大晦日！ はじめまして、俺たち、the day!!」とチャボさんが歌う、バンドの自己紹介を兼ねたナンバーだ。チャボさんのギターに、KenKenのゴリゴリのベース、中村達也のパワフルなドラムに、蔦谷好位置の華やかなキーボード、さらに女性サックス奏者の前田サラをゲストに迎え、とにもかくにも豪華すぎる、見どころ多すぎるthe dayなのである。「今年、結成された新人バンド、the dayです！ ファンク・チューンで踊っていきましょうか！」とKenKenが語れば、竜巻のようなベースラインから彼がメインヴォーカルを務めるナンバー“ken ken's tune”がスタート。世代もジャンルも超えて生まれるアンサンブルが、フロアを彩っていく。ステージで演奏している当の本人たちがめちゃくちゃ楽しそうなのだから、フロアにも笑顔が伝播しないわけがない。MOON STAGEはもう完全にお祭り騒ぎで、彼らの一挙手一投足に大歓声が巻き起こる。
ローリング・ストーンズの名曲“Rain Fall Down”を日本語カヴァーでスリリングに演奏すると、「改めまして、the dayだ。みんな、『良いバンド観た』ってつぶやいとけよ。メンバーを紹介するから、ちゃんとメモしとけよ」とチャボさんが語り、メンバー紹介がはじまる。これまた尋常じゃない盛り上がりに迎えられる。「彼がお腹の中にいる時から友達だ。金子KenKen！ From札幌、蔦谷好位置！ 俺たちのガールフレンド、サラ！ こいつに言われちゃ逆らうわけにはいかないだろう。バンドマスター、中村達也！」チャボさんらしい愛に溢れたメンバー紹介に、MOON STAGEは割れんばかりの大歓声だ。個性的なプレイヤーたちによる力強く華やかなバンド・アンサンブルでフロアをあり得ないほどの歓喜に彩りきったthe day。「みんな、大掃除しろよ。初詣いけよ。良い年にしろよ！」とチャボさんが語り、ラストの“the day [closing-tune]”を演奏すると、楽しさと温かさでMOON STAGE中の胸がいっぱいに。最後はステージ上で抱き合っていた彼らも、本当にこのステージを楽しみ尽くした表情だ。大晦日、the dayがステージに立ったこの時間は、間違いなくCOUNTDOWN JAPANのハイライトの一つになった。（大山貴弘）
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