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 スロウ&メロウなトラックの中を華麗に泳ぐようにオン・ステージしたKREVA。俺は止まったら終わりの男、という覚悟を粋に詰め込んだ珠玉のバラード“かも”でEARTH STAGEとじっくりがっちりギアを合わせ、“ストロングスタイル”でそのクール&ワイルドな闘争心を剥き出しにするKREVA! 日本のヒップホップ第一人者にして無上のポップ・エンターテイナーでもある彼がしかし、この日のステージでまとっていたのは祝祭感よりもむしろ、「今、ここ」のオーディエンスを魂レベルから掴んで揺さぶりアジテートしていこうとする最前線のファイターの使命感に近いモードだった。「早く人気者になってカウントダウンができるように頑張るんで、応援よろしくお願いします!」と悪戯っぽいMCに、EARTH STAGEから大歓声が湧き上がる。さらに、DJ SHUHO&熊井吾郎が繰り出すシンプルかつぶっといトラックに乗せて“THE SHOW -熊井吾郎Remix-”を高らかに歌い上げてフロアをでっかく揺らした後、「来年2月に出るシングルを本邦初公開!」という言葉に導かれて叩きつけるのは、2月16日にリリースされる新曲“挑め”! 華やかに咲き乱れるトラックと競い合いながら、文字通りひたすら前へ、その先へと挑み続けるようなパワフルなナンバーだ(ちなみに、カップリングは高野寛“ベステン・ダンク”のカバーだそうだ)。「夏のフェスに出すぎて軽度のヘルニアになって休んでたんで、2011年は4倍ぐらい働いて、それを1つにまとめて、みんなに濃くお届けしたいと思うんで!」というKREVAの宣言に、熱い拍手喝采が広がる。「そのためには、最初っからやってきたみたいにかっ飛ばすだけじゃみんなついてきてくれないのはわかってるんで……」と“瞬間speechless”をゆったり華麗に披露。そして“スタート”ではEARTH STAGEに「一緒に歌ってください!」と呼びかけ、「これできっと2011年もいい♪スタート~」とオーディエンス丸ごとネクスト・ステージへと導くように熱い言葉を発信していく。さらに“アグレッシ部”で新年へ向けてギアを上げていく。「イヤモニしてると、あんまりみんなの声とか聴こえないもんなんですけど、今なんか、歌ってました、みんなの顔が!(笑)。2011年、みんなが少しでも多くKREVAと過ごしてくれたらいいなと思います……とはいえ! 2010年まだ残ってるんですよ! しかも残り2曲なんですよ!」とフロアを煽りまくって、“イッサイガッサイ”でさらにアクセルを踏み込む。ラストは“Have a nice day!”でEARTH STAGE丸ごと右に左に大きく揺さぶりアゲまくって大団円! そしていよいよカウントダウン間近!(高橋智樹)