メニュー

ロック・イン・ジャパン、いよいよ最終日!! ここレイク・ステージも「朝から感動してます。マジで」という兵庫の前2日にも増して素の前説MCによって、いよいよ最終日プログラムの幕を開けようとしている。そして「じゃあ、そろそろいきますか……ゴーイング・アンダー・グラウンド!!」という掛け声。ゆっくりと松本素生以外の4人がまず登場。そして伊藤のシンセ・ストリングスの音から始まる雄大なアンサンブルの中、今年はプリティな伸びかけ坊主頭(7/1の『nano-mugen fes』の前に刈ったのだ)の素生くん登場!! 

そこへかぶってくるギターのアルペジオ――“凛”だ。ロック・イン・ジャパンでのアクトもこれで3回目になるが、回を追うごとにゴーイングのサウンドはタフさを増し、それによって楽曲本来のドリーミーさがうなぎ昇りに増しまくっている。そして再び「1本指でおいしいとこ取り」の伊藤のストリングスく。“グラフティー”だ!! 「1年ぶり……会いたかったよ!!」と素生。涼しい風が吹き抜ける。レイク・ステージにみっちみちに詰まったお客さんが、5人の雄姿を観ようと立ち上がっている。そして「新曲やります!」という声から、9月発売のニュー・シングル“サンキュー”へ。「男の子の切なさ」を今までにも増してそっと水晶玉の中に閉じ込めたような、優しいミドル・テンポの曲。いいぞ。

「センチメンタルを乗せて、埼玉県からひたちなかを経由して、ハート行きの汽車が出ます――乗り遅れんなよ!!」というお馴染みの名MCから“センチメント・エキスプレス”へ全員乗車!! がつがつがつっとくるキメの連打が全身を揺らす!! そうだ。こいつらはずっと、僕らのセンチメントを真っ青な空へと解き放つために、何年も何年もロックの旅をしているんだ。レイクのお客さんも目いっぱいの拳でそれに応える。そしてここでG・中澤ヴォーカルのお祭りポップ・ナンバー“ショート バケイション”で「切なさ超特急」さらに加速!! そんな沸き上がった客席のヴァイブに「今日は、君と俺たちでいい1日を――!!」と感極まったように素生。曲はもちろん、みんなのいっぱいいっぱいの気持ちをしっかり受け止めるナンバー“ハートビート”だ。生き急ぐ僕らの鼓動をしっかりこの空に刻みつける、がっつりしたタイトな演奏。涙のセンチメント・エンターテイナーとしての貫禄ばっちりだ。

「ありがとう!」という素生の声に導かれて最後に流れてきたギターのフレーズは“トワイライト”だった。スケール感あふれるサビに乗せて歌う「主役は君と僕で 脇役のいないストーリー」という言葉。そうだ。今日ここにいるあなたも、あなたも、みんなが主役となって、この場はあるんだ――という事実を、改めて高らかに歌い上げてくれたゴーイング。ラスト・デイのスタートに相応しい、とびっきりの汽笛を鳴らしてくれた。ありがとうゴーイング!! 最高だ。そして次は――問答無用のロック侍3人衆、椿屋四重奏の登場!!(高橋智樹)

1.凛
2.グラフティー
3.サンキュー
4.センチメント・エキスプレス
5.ショート バケイション
6.ハートビート
7.トワイライト