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誇張でもなんでもなく海外でのPOLYSICS人気は凄いものがあって、たとえば英国の若手バンドとの会話の中で真っ先に名前が挙がる日本のバンドといったら、間違いなく彼らなのである。だから今日はヨーロッパ・ツアー~英国フェスにも参戦を果たしたPOLYSICSの「凱旋」のステージでもあって、お揃いのマリンルックで登場のした彼らはのっけからトップギア、フィールドは早くもポゴダンスが巻き起こり大盛り上がりだ。

カヨとフミの人を食ったチャイルド・ヴォイスのコーラスが印象的な新曲“Rocket”をはじめ、矢継ぎ早な全力疾走でカラフルなビートが連打されていく。ピコピコ軽妙なシンセと何気にどハード&どへヴィなハヤシのギターの強引な融合もユニークな世界を生んでいる。ディスコ・パンク~ニュー・ウェイヴのマナーを下敷きにおきながらも、POLYSICSの音楽には既存の文体に乗っかっているような規律性は皆無で、予測不能で歪な楽しさは間違いなくポリ印の超オリジナルだ。音と向き合う彼らのイノセンスのようなもの。それがPOLYSICSのボーダレスな活躍の原動力になっていると思う。(粉川しの)