さぁ、泣いても笑っても遂に最終日。GRASS STAGEのトップを飾るのは、10年連続出演を誇るPOLYSICS! しかも今年、彼らは、カヨ脱退後の3人編成での初ライヴに、このフェスを選んでくれた。さらに言うと、彼らはGRASS STAGEには初登場! 記念すべき瞬間を目撃しようと、多くのオーディエンスが詰めかけている。
SEの“Heavy POLYSICK”が流れだすと、早くもコブシがたくさん上がる。そして、ヤノ(Dr&Vo)、フミ(B&Vo)、ハヤシ(Vo&G)の順に、思い思いのポーズを決めながら登場。1曲目は、“BUGGIE TECHNICA”だ。いきなり上手に駆け出すハヤシ。同期を使っているとはいえ、ギター、ベース、ドラムという3ピースが核となっているだけに、ロック濃度が高くなっている気がする。そして、ハヤシのMC。「おはようございます、POLYSICS、デース! 新曲やります、“Mach 肝心”!」と、新曲に突入。その後は、“Tei! Tei! Tei!”。フミはコーラスでも大活躍だ。そして、またも新曲“Boil”。この楽曲では、ハヤシはキーボードも弾いていた。続いては、ひと際オーディエンスが湧いた“シーラカンス イズ アンドロイド”。ハヤシも「サァイコー!」と演奏を終えて叫ぶ。そして、このステージで聴けて嬉しい「トーイス!」のコール&レスポンスを行うと、再びハヤシのMC。「久しぶりー! 新生一発目のライヴがここROCK IN JAPANでよかったです。あとね、8月8日は、俺の誕生日なの」とハヤシが言うと、拍手が起こる。いろんな意味で記念日なのだ、今日は。そして、これまた新曲、“How do you do?”では、前代未聞のハヤシのブブゼラ・ソロ! そして、“Too Much Tokyo”の曲中では、フミがキーボードを弾く中で、「全力で楽しんで、素敵な夏の思い出、一緒に作ろうぜ!」とハヤシが叫ぶ。ライヴの現場に戻ってこれた喜びを爆発させているようだ。ヤノも「めっちゃ気持ちいいですね」とMC。そして、これまたまた新曲“Rock Wave Don’t Stop”も披露。新曲はこれで合計4曲! 新生POLYSICSの勢いが感じられた。さらに“Digital Coffee”では、ギターを置き、ハンドマイクで踊り歌うハヤシ。そして、“URGE ON!!”、“Shout Aloud!”と、激昂の2曲を畳み掛けてライヴは終わった。POLYSICSであることを守りながら、果敢に新たな道へと進みだした彼ら。その痛快で豪快なストーリーの幕開けに立ち会えたことを、心から嬉しく思う。(高橋美穂)
POLYSICS のROCK IN JAPAN FES.クイックレポートアーカイブ