知的障害者によるパンクバンドを追った『パンク・シンドローム』

知的障害者によるパンクバンドを追った『パンク・シンドローム』

めちゃくちゃ面白いひとたちだ。「精神科施設では豚のエサを食わされる」「グループホームは嫌いだ 施設には住みたくねぇ」と、閉塞感に満ちた生活と社会への不満をぶちまける自作の曲とライブも、異常に服の縫い目に執着してしまう癖も、プライドが高く喧嘩して罵り合ってばかりのところも、それをけっこう放っておくマネージャーとの距離感も。
フィンランドの知的障害者4人で結成されたパンクバンド、ペルッティ・クリカン・ニミパイヴァトの日々に密着したドキュメンタリー『パンク・シンドローム』は、音楽にも人生にもパンクに生きるおっさんたち(一部実家暮らしのアラサー男子)を、上から目線でもセンチメンタルなドキュメンタリー目線でも、過剰な愛情を持つでもなく、「中の人」的な平熱でとらえている。だからこそ彼らには笑えるし、やるせない気持ちになったりするけど、めんどくさっ!とも思ってしまう。彼らのことを伝えるのに、下手な作り手目線は不要なのだろう。来年1月17日(土)から、東京シアター・イメージフォーラム他にて公開。(川辺)
CUT 編集部日記の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする