『6才のボクが、大人になるまで。』をまだ観ていない人へ

『6才のボクが、大人になるまで。』は6才のボクが大人になるまでの映画であると同時に、6才のボクが大人になるまでを見つめ続けた母親の映画であり、6才のボクが大人になるまでを(少し離れたところから)見つめ続けた父親の映画でもある。
僕は、この映画を観て、6才の自分が誰かと出会っては少しだけ失望して、その失望があったからこそまた誰かと出会って大人になっていったことを思い出した。
そして自分が育った家を出るときに母親がどんな顔をしていたのかを思い出した。
父親は、イーサン・ホークが演じたこの映画の父親とまったく違ったので思い出さなかったが、これから自分がどんな父親になっていくのかを思った。

人それぞれ年齢や性別や生い立ちによってこの映画の感じ方は違うはずだが、3つの角度から同時に人生のことを思うことによって自分の過去/現在/未来がいとおしくなるこの映画にひとりでも多くの人に出会ってほしい。(古河)
CUT 編集部日記の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする