恋に迷う30歳のいちこの現実と、その頭の中を「脳内会議」として描くこの映画。西島秀俊は、「ポジティブ」「ネガティブ」「衝動」「記憶」といった思考のうちの、「理性」と議長の役割を担う吉田を演じている。
『ストロベリーナイト』でもタッグを組んだ彼の新しい顔を見せたかった、という佐藤監督。その言葉のとおり、撮影現場で生まれるグルーブを熱に変える監督の演出と、現実と脳内というふたつの世界を描くこの作品の特性、そして5つの感情を担う俳優たちの化学反応によって、誰も観たことのない物語と西島秀俊が生まれている。
では、それはいったいどんな空気の中で作られたのか? 気心の知れたふたりの飾らない言葉が満載の対談で、そこにじっくり迫ります。2月号表紙巻頭とはガラッと変わった、リラックスした表情の西島さんの撮り下ろし写真も必見です!(川辺)