以下、誌面に掲載する記事の紹介文。
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Superflyのニューアルバムには、もともと正式メンバーであり、越智志帆のソロプロジェクトになったあともメインソングライターであり続けた多保孝一の作曲による楽曲は、既にタイアップ曲として発表されている“Live”１曲しか収録されていない。プロデュース／アレンジを手掛けてきた蔦谷好位置と越智志帆の共同作曲の楽曲はいくつかあるが、あとはさまざまなソングライターが作曲を手掛けている。また、歌詞を志帆が手掛けていない楽曲も多い。そう聞いて戸惑わないファンはほとんどいないだろう。クレジット情報だけを見て、これは企画アルバムなのだと思う人もいるかもしれない。しかし、実際に聴くとそうではないことがよくわかる。
タイトルは『WHITE』。どんな色にも染まることができる変幻自在の色ということだ。この言葉からも想像できるように、志帆はこのアルバムで、これまでのキャリアのなかでSuperflyに付随してきた記号性を脱ぎ捨てている。しかし、それによって「世界でひとりだけの自分を全面的に肯定する」という、常にSuperflyの音楽の本質にあるメッセージは、むしろ浮き彫りになっている。不思議なアルバムだが、きわめて不思議なグループであるSuperflyが、５枚目のアルバムでこのような進化を遂げたことは必然だった。今作ができるまでの約３年のことを志帆が赤裸々に語ってくれたこのインタビューを読んでもらうと、それがよくわかるはずだ。
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そして今日、MVが公開された、ドラマ『マザー・ゲーム～彼女たちの階級〜』の主題歌でもある”Beautiful”。
アルバム作りの最後にできたというこの曲は、このアルバムがSuperflyの新たな章の扉を切り開いたことを証明する名曲。(古河)
