最先端をロックバンドとして激走するのは、ONE OK ROCKだ!

最先端をロックバンドとして激走するのは、ONE OK ROCKだ!
今日のさいたまスーパーアリーナのツアーファイナルは、なぜONE OK ROCKの4人がアメリカに渡り、長い時間をかけて『35xxxv』というアルバムを作り上げたかの答えが出たライブだった。
4人は、誰かに用意されたのではない、自分たちの闘う土俵を自分たちの手で作ったのである。

未知のカッコ良さを創造し、そこになりふり構わずに飛び込み、あくまでもそれをロックバンドとして肉体で描ききる。
時間も体力も精神力も、すべてを注ぎ込んで彼らはそれを極めて帰ってきた。
その証が『35xxxv』というアルバムだ。

彼らは、ロックバンドに拘っているけれど、ロックが、ダンスや歌ものやEDMよりも優れているという前提に立っていない。
ライブハウスのヒーローが、テレビに出ているアイドルやポップスターよりもカッコいい存在だという前提にも立っていない。
ただ自分たちはロックバンドとしての表現で、どの音楽よりも、どんな出自を持つアーティストよりもカッコ良くてオーディエンスの感覚と肉体を直撃する音楽を鳴らすということにすべてを注ぐ。
ロックであることは、彼らにとってゴールではなく、スタートなのだ。
そんな彼らの志を追求することは、彼らの目の前に用意されている土俵ではできなかった。
だから自分たちで、その土俵を作る必要があった。
そこから、創造できる限りのロックバンドにできる「カッコいいこと」に挑み続けている今のONE OK ROCKのライブは、世界基準であると同時に極めてポップでもあった。

またこの日、同じステージに立ったのは、最新アルバム『ブラーリーフェイス』が全米1位も獲得したtwenty one pilots。
彼らのアクトも、オーディエンスが普段、洋楽を聴いているかどうかなどまったく問題にしない、最高のパフォーマンスだった。
ワンオクと彼らがマインドの部分で深く繋がっていて同じステージに立っていることも感じられて、そこもまたONE OK ROCKが今、最先端を走っているロックバンドであることを証明しているように思えた。(古河)
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