それぞれの『悪童』、それぞれのNACS(森崎博之編)

それぞれの『悪童』、それぞれのNACS(森崎博之編)
森崎博之の特徴を一言で説明するなら、グループのなかで最も「バカでっかい夢を持ち続けている男」だということだ。それがあるから森崎は、辛い立場も引き受ける。エゴをあっさり捨てて見せる。率先して笑い、率先して笑われ、一般的なリーダー像とは違う、「TEAM NACSのリーダー」という特殊なリーダーの役割を全うし続けている。
今回の本公演『悪童』において、当然、いつもともっとも心持ちが違うのは、ほとんどの作品で作・演出を手掛けてきた森崎博之だと多くの人が思うことだろう。でも、いつも通りTEAM NACSというものに「バカでっかい夢を持ち続け」ながら全力を尽くすのみ、という意味では、森崎が一番心持ちが変わっていないとも言える。そして『悪童』で彼が演じる紺ちゃんというキャラクターは、森崎博之というリーダーの存在の大きさを改めて私たちに極めてわかりやすく教えてくれる。

(古河)
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