今日は、andropのベスト盤発売日。
インディーズからの7年間、7枚のアルバムを描いてきたその軌跡から集めた、30曲。まったく匿名の、バンドなのかソロなのかも不明なまま始まったandropが、多くの人の心を震わせながら、バンドとして何周りも成長してきた時間そのものが、楽曲と一緒に詰まっている。
シングルでもアルバムでも、「マジで?」と思うくらいパッケージの意匠にこだわってきた彼らだけに、今回の漆黒のベスト盤も、細部まで緊張感が行き届いた美しい仕上がり。
30曲の中に、未発表曲の”Hana”と”Sayonara”が収録されている。
”Hana”はMVも本日公開。
生花にバンドの姿がプロジェクションマッピングされる、これも素晴らしい出来ばえ。
しかし、決してandropの本質は美意識だけにあるものではない。
そのメッセージは、2枚組アルバムのラスト”Sayonara”の方にくっきりと描き出されていると思う。さよならも、別れも終わりも知っているからこそ、前に進むことができる。andropはそういうふうに、新しい未来を、新しいデザインを選び続けてきたバンドなのだ。そこに、彼らの一番のメッセージがある。
ここからの活躍も楽しみだ。(松村)
andropのベスト盤『best[and/drop]』に込められたメッセージを聴く
2016.07.27 23:05