NHK特集『終わらない人 宮崎駿』を観て

主にCG短編アニメーション作品『毛虫のボロ』の制作を通じて、生きることは映画を作ることだという境地に達し、2019年完成を目指す長編アニメーションに向けて宮崎駿監督は動き出していた。
実際にこれからそれがどうなるかはわからないようだが、ここに至る過程を克明に追ったこのドキュメンタリーを観て思ったことは、宮崎駿がアニメーション映画に込めてきた「生命への尊厳」の価値観が自分を含むたくさんの人の心に深く刻まれていて、今でも、そしてもしかしたら今だからこそ、そんな宮崎駿の新しい表現を「自分たち」は渇望しているということだ。
引退撤回云々に言及する声よりも、宮崎駿が「終わらない人」であったことへの純粋な喜びの声が圧倒的に多いようなので、あえて「自分たち」という言葉を使ってしまったが、本当に一個人としても期待と嬉しさしかない。(古河)
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