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    沖田修一監督最新作『さかなのこ』、傑作だった

    沖田修一監督最新作『さかなのこ』、傑作だった
    さかなクンのことがみんな大好きだ。
    たぶん大人も子供も今、いろんな見えない「圧」に支配されている時代だけれど、さかなクンは悪意とか差別とか暴力とか常識に屈さない以前に気づかないくらいまっすぐ「好き」を貫いている。
    しかも、その目には一切の計算の濁りがない(会った人はみんな言っていることだけど、僕もJAPAN JAM 2019に東京スカパラダイスオーケストラのゲストで出てくれた時にバックステージでお会いして、いつでも僕らの知っているさかなクンであることに感動した)。
    そんな風に「好き」を貫けるさかなクンだから僕らは好きになってしまうし、その存在にミラクルなものも感じている。
    『さかなのこ』は、そのミラクルを絶妙なフィクションを織り混ぜることでノンフィクション以上にノンフィクションな物語として表現した素晴らしい映画だった。

    いろんな表現がさかなクンそのもののように、世の中を疑うのでなく信じるように窮屈さから解き放たれていて久々にスカッとした。(古河晋)
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