発売中のCUT1月号に、本田礼生さんと萩谷慧悟さんが登場!
なんと顔を合わせるのはこの取材日がほぼ初めてだったという本田さんと萩谷さん。おふたりは、来年1月6日から開幕する少年社中第42回公演『テンペスト』で共演します。劇団少年社中25周年のファイナルを飾ることにもなる本作に、どんな思いで挑んだのか――まだ稽古も始まる前だったふたりの「はじめまして」から共通項の発見まで、読み応え満載のインタビューになりました。以下、一部抜粋してご紹介します。
――シェイクスピアの『テンペスト』は、復讐と和解がテーマの作品で。今回の舞台では、その『テンペスト』のストーリーと、作品の中で描かれる劇団のストーリーとがリンクしているようですね。
――おふたりは朗らかな印象ですが、復讐心みたいな感情を抱いたことはあるんでしょうか?そうです。『テンペスト』を上演する劇団の物語なんですけど、その劇団を追われたもと演出家が、劇団に復讐しようとするストーリーなんです(萩谷)
僕はまったく朗らかではないです!(笑)。復讐心たっぷりの人間です……って、“復讐”と表現すると大げさになりますが、負けん気が強いほうなので。そういう負の感情もエネルギーにしてきたという部分では、小さい復讐を積み重ねてきたのかなとは思います。演劇に関しても好きでやっているので、できない自分に対する悔しさみたいなものもあります。でも、そういう感じのことって、誰しも少なからずあるんじゃないのかな(本田)
『テンペスト』に向けての意気込みは、こんなふうに語ってくれました。多かれ少なかれ、そういう感情はありますよね。(中略)指針が崩れてなくなった時、どうしたらいいのかわからなくて不安になった経験があるんです。「これだ!」って指針を絞って生きることに不安を感じるようになったのが20代前半から後半にかけてで、それが物事のとらえ方を変えたというか。復讐って「何かに執着する」ということだと思うので、それと通ずるものがある気がします。僕はその出来事があってから、いろんなところに指針となる旗を挿すようになったんです(萩谷)
まずはみなさんと仲良くなりたいです。本田さんとは、稽古前のこの機会に「はじめまして」できたのが良かったなと思っています(萩谷)
そうですね。良いタイミングでの取材をありがとうございます(笑)。ふたりとも少年社中さんの公演に出演させていただくのは今回が初めてですけど、僕たちが入ることによって新しい風を吹かせられたらいいのかなと。『テンペスト』は「嵐」っていう意味ですが、それを巻き起こすのが僕らの仕事でもあるし、期待されていることでもあると思っているので、そこは大事にしたいです。そして「25周年おめでとうございます」の気持ちで公演を走りきりたいです(本田)
インタビューが終わる頃にはすっかり打ち解けていた(はず!笑)おふたり。ブログでは、そんなふたりのオフショットをお届けします。誌面には美麗な撮り下ろしショットを掲載していますので、ギャップも合わせてぜひ楽しんでいただけると嬉しいです。CUT1月号、絶賛発売中です!(山下茜)
CUT1月号は現在以下より購入可能です。