サムライ・ピザ・キャッツが祝・日本盤デビューを果たす!
遂に彼らが多くのリスナーに発見される時が来た。しかもこのたび出る2ndアルバム『プレス・スタート』の出来が素晴らしく、あのバンドが好きなファンには絶対必聴と声を大にして言いたい。
その前に「このバンドは何者!?」と思った人に説明しておくと、エレクトリック・コールボーイのダニエル・ハニス(G)を中心にセバスチャン・フィッシャー(Vo)、シュテファン・ロイファー(B)、ロビン・シェアー(Dr)からなる4人組。彼らはドイツで2021年に結成され、バンド名は90年代のジャパニーズ・アニメ(『キャッ党忍伝てやんでえ』)から拝借しており、2023年に1stアルバム『ユアー・ヘルカム』を発表。
ここまで読めばお分かりの通り、今や日本でも人気急上昇中のエレクトリック〜のメンバーが在籍しているのだ。BABYMETALとのコラボ曲“RATATATA”が世界中で大バズリし、2024年12月に行われた初の単独公演(豊洲PIT)は即完、筆者も現場で観たけれど、エンタメ性抜群のメタルコアで途轍もないパーティー空間を作り上げてくれた(※今年8月には待望の来日公演も)。
何が言いたいのかと言うと、今回出るサムライ〜の2ndアルバムはゲーム仕立てのコンセプチュアルな作風を掲げ、曲名やMVに恐竜、パンダ、ペンギンなどが飛び出し、前作と比べて楽曲のバリエーションは数段アップ。それこそ、エレクトリック〜に通じるユニークかつカラフルな曲調がずらりと並ぶ。
フロアで歌い、叫び、暴れたくなるサウンドがぎっしり詰まっているのだ。フロントマンであるセバスチャンに本作のインタビューを敢行したが、曲作りにおいてはその場のノリや閃きを大切にしている一方、妥協を許さない完璧主義的な発言もあり……それが1曲1曲のクオリティの高さに繋がっているのだろうと合点がいった。
「レーベル、友達、家族だったり、外部の人間に聴かせる前段階で、僕とダニエルは(楽曲のハードルが)めちゃくちゃ厳しくて、そこを完璧にクリアするまでには家族や友人にすらも絶対に曲を聴かせない主義なんだよ」(セバスチャン)
繰り返しになるが、本作はエレクトリック〜好きはもちろん、メタルコア/パーティーコアでブチ上がりたい人に是非ともお薦めたい内容だ。(荒金良介)
サムライ・ピザ・キャッツの記事が掲載されているロッキング・オン6月号