【JAPAN最新号】フィクションか、リアルか? SEKAI NO OWARIがライブの常識を変えた──空前絶後のドーム公演「THE CINEMA」完全レポ!

【JAPAN最新号】フィクションか、リアルか? SEKAI NO OWARIがライブの常識を変えた──空前絶後のドーム公演「THE CINEMA」完全レポ!
圧巻、だった。
今年でメジャーデビュー15周年を迎えたSEKAI NO OWARI。そのライブには、これまでも毎回感動と驚きを与えられてきたが、今回のドームツアー「THE CINEMA」最終公演、8月16日・東京ドームでのライブを観終えたあとの感覚は、そのどれとも違っていた。
ハイライトだらけだったライブの中でもとりわけ印象的だったのが、ライブの終盤で披露された"タイムマシン"だった。今回のライブではほとんどの楽曲で総合演出・池田大によってオリジナルの映像が制作され、それとともに楽曲が演奏されるという形になっていたのだが、その前の"LOVE SONG"でセカオワのメンバーが『キル・ビル』とか『ランボー』とか『マトリックス』とか、どこかで見たことがある格好でアクションシーンを演じる様子を見せたあと、オーディエンスの目に入ってきたのは年老いたFukaseの姿だった。穏やかな表情を浮かべて映画館のシートに座る。スクリーンに映し出されるのは、Fukaseの40歳のバースデーを祝うパーティの様子だ。それを老人Fukaseは目を細めて観ている。その映像から受ける印象は、それまでの楽曲とはまったく異なっていた。それまで圧倒的なフィクションを構築してきたSEKAI NO OWARIの「本当の姿」が突然立ち上がってきたような衝撃があったのだ。もちろんこれもフィクションと言ってしまえばその通りなのだが、バンド自身を主体にして「老い」とか「思い出」とか、そういうものを見つめているというスタンスは、明らかにこのバンドの変化を物語っているように思えた。(以下、本誌記事に続く)文=小川智宏 撮影=植村英里奈
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年11月号より抜粋)
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