『カラフル』に涙した


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↑先週、このブログをこう締め括った。
「にしても、『借りぐらしのアリエッティ』、『トイ・ストーリー3』、『ヒックとドラゴン』、『カラフル』(こちらは未見だけど絶対にすごいはず)と、この夏は素晴らしいアニメ映画が目白押しである」。

今日、その時点では未見だった『カラフル』をようやく観た。
結果、くぅ〜、予想どおりにとてつもない感動を呼ぶ1作だった。
正直、中学生の日常がベースとなっている森絵都の原作小説はアニメ化する必要性はない物語。
というのも、“自殺した中学生の体に乗り移った魂”が主人公とあって、ファンタスティックな要素もあるけど、それは実写でもぜんぜん映像化できるものだから。
だというのに、アニメの描写にまったく違ったカタルシスをもたらしているのが、この映画のすごさ。
「ああ、確かにこれはアニメでしか表現できないよなあ〜」とついつい見入っちゃう描写がところどころ織り交ざっていて、とてつもない興奮をもたらす。
既にアニメ界の次なる偉才として敬われている原恵一だが、本当にその才能は計り知れない。

ということで、本当にこの夏は素敵なアニメ映画が目白押し。
CUTでは現在発売中の7月号で『トイ・ストーリー3』を特集、今週土曜日発売の8月号で『ヒックとドラゴン』を特集、来月19日発売の9月号で『借りぐらしのアリエッティ』を大特集。
『カラフル』もなにかしらの形でフォローする予定だが、もし今すぐ知りたい!という方がいれば、CUT3月号の「誰も観てない映画」特集内に、原恵一監督のインタビューが掲載されているので、まずそれを読んでください。(内田亮)

(C)2010 森絵都/「カラフル」製作委員会
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