木曜日は朝はスパイク・ジョーンズ、昼過ぎはマイケル・セラ、夜はエドガー・ライト、と3月発売号の校了作業の渦中というのに、大好きな人たちとの取材が立て続き(マイケル・セラは撮影のみ)、大忙し、しかしすごく充実した1日だった。
そのラストを飾ったのが、イギリスを代表する若手監督であり、イーライ・ロスとともにタランティーノのもとに弟子入りしているエドガー・ライト。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ』と日本ではその公開を求めて署名運動が行われるほど、ポップ・カルチャー度が極めて高いオタッキーかつ斬新、そしてとにかく中毒性の高い作品を連発している監督だけに、かなり緊張して挑んだんだけど、既に何本もの取材をこなした本人は、自分なんかよりよっぽど疲れていたらしく、ハイパーな作風とは真逆のインタビューになってしまったのは残念。
とはいえ、ため息をつきながら「本当に疲れちゃってて……ごめんね」とあやまり、ひとつのひとつの質問に対してじっくり考え込んでは、最新作『スコット・ピルグリム』について真摯に語ってくれる監督を責めることはまったくできません。
かなり読み応えのあるインタビューになるかと思うけど、もうちっとバカ話もしたかったなあ。こちらの掲載は4月19日発売号にて。(内田亮)