ぜひともチェックしてほしい作曲家。

ぜひともチェックしてほしい作曲家。

毎日いろいろな音楽を聴きますが、日本のヒットチャートにおいて、いまもっとも固有の「節」を聞かせてくれる作曲家は前山田健一という人なんじゃないかなーと思う。
ももいろクローバーの一連の楽曲や、AKB48、ノースリーブス、あるいは、東方神起にも楽曲を提供してきた、押しも押されもせぬ売れっ子作曲家。
彼の作る曲を聴いていると、ぼくはいつも、「なんやかんや言っても、こういうメロディ好きなくせに!」と言われている気がしてきて、ちょっとこそばゆくなる。
うまくはいえないけれど、歌詞も含めたガジェットな手触りの「いまっぽさ」と、彼自身が影響を受けたと思しき90年代J-POPの匂いが醸す「懐かしいさ」とちょっとした「恥ずかしさ」のバランスがすごく気持ちいい。
実際、どうやっても抗えない、圧倒的な魅力がある。

写真は、ももクロZのアルバムと、私立恵比寿中学(という、ももクロの妹的立ち位置のグループです)のシングルと、佐咲紗花が歌うアニメ『日常』のエンディングテーマなんですが、曲調とかテンポとか拍子とかコンセプトとか楽曲ごとに見ればバラバラだけども、どの曲を聴いても、前山田楽曲の「節」がビシバシ伝わってくる。
個人的には、歌い手それぞれの地声とファルセットの境界線の見極めがムチャクチャうまい人、というイメージがあって、つまりはキーの設定と、あとはボーカルディレクションに関して、図抜けてハイセンスなんだろうなと思う。
アニソンの自由度とアイドルソングの歌謡感覚を一発で見事にプレゼンしてくれる本当に稀有なクリエイター。大好きです。

ちなみに、ももクロZのアルバムは、デイリーランキングを見ている限り、B'zの新作に次ぐ2位をこのままキープしそう。すごい。
来週には、前山田健一自身の名義でのニューシングルもリリースされるので、それも本当に楽しみ。(小柳)
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