世界の園子温


日本でもそうだが、現在海外でもっとも話題をかっさらっている日本の映画監督は間違いなく園子温だろう。
彼の破天荒な映画のファンは世界中で急上昇している。

ということで、海外トレイラーを2本。

まずは『冷たい熱帯魚』こと"Cold Fish"のアメリカ版。
http://www.bloody-disgusting.com/selects/releases/cold-fish/
スリルとユーモアを上手く混ぜた、まさに映画のノリを捉えた素敵な出来。
同サイトでは監督のインタビュー動画も見れます(もちろん日本語)。

そして『恋の罪』のイギリス版。
http://www.youtube.com/watch?v=_zJKyadomrE
こちらも秀逸。美味しいシーンを見せ過ぎのような気もしなくはないけど。
音楽の使い方が素晴らしいし、"1 corpse, 3 women"というテロップもよい。
"Guilty Of Romance"という英題もかなりかっこいい。
これは観たくなるだろう。

最後に、まだ海外版は製作されてないようだが、最新作『ヒミズ』の予告編も。
http://himizu.gaga.ne.jp/
前述の2本を観たあとだと、まるで違うタイプの映画というか、わりとベタな青春映画のような作りになっているのが面白い。
とはいえ、これまでの監督作が好きな人を裏切らないほど、園子温監督ならではのパンチ力を誇る映画なので、これ、公開されたら絶対に観るべし。
本年度のヴェネチア国際映画祭で、主演のふたり、染谷将太と二階堂ふみが新人俳優賞、「マルチェロ・マストロヤンニ賞」に輝いたことが物語っているように、これもまた海外で絶大な評価を得ている園子温作品である。
公開は来年の1月14日。

現在、校了作業真っ只中のCUT1月号に、そんな園子温監督のロングインタビューを掲載します。
発売は12月19日。
是非、手に取ってください!(内田亮)

(C)「ヒミズ」フィルムパートナーズ
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