いま最高に気になる映画のひとつ、”LOOPER”。
ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演というだけで、いまはとりあえずすべての映画を観なきゃいけないような気もしてくるけれど、いろいろ控える彼の主演作のなかでも、たぶんきっと、これが一番のマスト映画だと思う。
監督はかつて、『BRICK』で、そのときも主演を務めたジョセフとともに一躍、超期待の若手として語られるようになったライアン・ジョンソン。
つまり、ともにこの世界に名を轟かせた盟友同士が、立場も変わり、注目度もはるかに高まっている今、満を持して放つ作品、ということ。
で、新しく発表されたUSバージョンの新トレイラーがまためちゃくちゃおもしろそうなのだ。
いくつかのバージョンがすでに出てますが、絶対これが一番カッコいい。
http://www.empireonline.com/news/story.asp?NID=34409
舞台は2042年で、ジョセフ演じるジョーは、タイムトラベルで転送されてくる対象を抹殺することでいい生活をしているアサシン。
で、お話はかなりシンプルで、あるとき、ジョーのもとに転送されてきた人物、それはなんと30年後の自分だった、というのがストーリーが動く契機になると。
ただ、未来のジョーを演じるのがブルース・ウィリスで、ジョセフとブルースって全然似てねえよというツッコミはまあナシにしてあげたいと思う(監督だってそれがわかってるからか、ふたりをダブらせるときにはあくまで目のアップだけにしている)。
この手のタイムリープもの、タイムパラドックスものは設定の斬新さをテーマが超えきれない、中途半端な映画も多いけれど、この映画はたぶん、しっかり魅せてくれるはず。
まず、アクションが素晴らしいし、そのカッコよさに応えるカメラワークもナイス。
たまーに出てくるシンメトリーな構図も効いてるし、ウォシャウスキー兄弟的なケレンも嫌らしくない程度に散りばめられている。
なにより、ライアン・ジョンソンの演出と、ジョセフのメリハリのある芝居が映画全体に、端正さと品のよさを漂わせていて、それがものすごいスタンダード感になっている。
それぞれのディテールも最高だけど、映画の王道感と威風堂々感が印象に残るこのトレイラーは大丈夫。間違いない。
早く観たい。
本国での公開は9月。
ま、例によって日本公開はまだ未定ですが、ブルース・ウィリスも出てるし、きっとバシッと公開されるでしょう。
それにしても、ジョセフは本当に最高だなー。(小柳)