気になる映画:トム・クルーズ『アウトロー』

気になる映画:トム・クルーズ『アウトロー』

アクセル・ローズ仕込みの歌声を聴かせてくれる『ロック・オブ・エイジズ』も控えていたり、50歳にして三度独身生活に突入しちゃったりと、なにかと話題が多いトム・クルーズ。
そんな世界一アクティブ(?)な50歳であるトム・クルーズが、おそらく次の『M:i』に育て上げるべく、かなりマジで取り組んでいると思しき新作がこちら。
『アウトロー』。
といっても、クリント・イーストウッドが監督・主演を務めたウエスタン映画のリメイクではなくて、元エリート捜査官である一匹狼的タフガイの生き様を綴っていくイギリスのハードボイルド小説”Jack Reacher”シリーズの映画
化作品。

で、トレイラーを観る限り、完全無欠の無頼派っぷりはもう眩しいほど。
http://www.youtube.com/watch?v=kK7y8Ou0VvM&feature=player_embedded#!

マニュアルレバーをガチャンガチャンとシフトさせ、アスファルトタイヤを切りつけながら暗闇走り抜けるヴィンテージもののシボレーから、レザーブルゾンを纏い、野郎に囲まれてもパンチ一発でぶちのめしていくシークエンスまで、徹頭徹尾、これぞハードボイルドという感じ。
実際、ムチャクチャかっちょいい。
それにしても、トム・クルーズってやっぱりすげーなあと。
というのも、このジャック・リーチャーって無口だし、やたらとストイックだし、でもとにかく頭もよくて超強いんだけど(で、当然男前だし)、まあ言ってしまえば、とにかくティピカルな一匹狼なわけですよね。
たぶん、他のちょっと勢いのある役者が演じたとしたら、本当にただそれだけの、「で、この映画何を観たらいいいの?」っていう映画になってしまうと思うんですね。
たとえば、ヒュー・ジャックマンはいい役者だと思うけど、ヒュー・ジャックマンが完全無欠のタフガイを演じたって全然おもしろくないと思うんですね。
ただ、トレイラー観てもらうとわかるんですが、妙に気になるのだ、この男。
超かっちょいいんだけど、それだけじゃない、雄々しい反面の危うさみたいな、孤高の美しさと悲しさみたいなものがちゃんと同居しているのだ。
ふーん、それって、トムの現状がそう見せるだけなんじゃないの?と突っ込まれればそれまでなんですが。

いやでも脚本・監督は、『ユージュアル・サスペクツ』の脚本を書いたクリストファー・マッカリーってことで、憂いを帯びたサスペンスになっている期待はしてもいいと思う。
日本での公開日は2013年2月。
ちょいと先ですが、これは楽しみ。(小柳)

(c)2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
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