『あまちゃん』第5週を振り返る

『あまちゃん』第5週を振り返る

朝の連続テレビ小説『あまちゃん』、第5週「おら、先輩が好きだ!」が終わりました。

海女のシーズンが終わって大好きな海に潜ることができなくなってしまったからか、はたまた先輩の種市浩一(福士蒼汰)に一目惚れしてしまったからか、今度は金属製のヘルメットと宇宙服のような装備で水中に潜る「南部もぐり」(岩手県種市町が生んだ実在の潜水技術)に魅了され、高校も普通科から女子がひとりもいない潜水土木科に編入すると突然、言い始めるアキ(能年玲奈)。
「天然」「まっすぐ」でも「考えてないようで考えている」アキの魅力が今週も全開でした。

しかし個人的に、特にグッときたのは、春子(小泉今日子)がアキを潜水土木科に編入させるかどうか学校と相談するために母校を訪れ、たむろするヤンキーを見て自らの高校時代を回想するシーン。

高校時代の大吉が、春子に北三陸鉄道に就職が決まったことと共に「北鉄が走れば町も変わる。もう、過疎の町なんて言わせねぇ。おらも春ちゃんが高校を卒業する頃には車掌か運転士だ。そしたら、乗せてやるからな。待ってろ」と熱く語るのである。
杉本哲太演じる大吉っつぁんがこの『あまちゃん』というドラマにおいて魅力的で重要な存在であることは言うまでもないが、『桐島、部活やめるってよ』での演技も話題となった東出昌大が演じる若き日の大吉っつぁんが、現在のコミカルさとは似て非なる素朴なカッコ良さを振りまいてるのもまた良いのです。

ちなみに編入した潜水土木科でクラス全員がいきなり歌い出し、アキが「じぇじぇじぇ!」とドン引きする”南部ダイバー”という歌は、実際に「南部もぐり」を学ぶことができる種市高校で歌い継がれている歌だそうです。
もちろんドラマのように毎朝、みんなで振り付きで歌っているわけではないそうですが。(古河)
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