きゃりーぱみゅぱみゅ、ついに「感情」を歌う


きゃりーは、これまでセンチメンタリズムや自意識を歌やパフォーマンスや表現のなかに持ち込まずに、新たな普遍性を持った価値観をありのまま迷いなく歌や表現やパフォーマンスにしてきた、ある意味、とても潔くて骨太なポップアーティストだ。
よく彼女は個性的と表現されるが、実はパーソナルな表現は一切排除して、「きゃりーぱみゅぱみゅ」というプロジェクトによって、退屈な現在を変えるワクワクするような未来を創造していくことに邁進し続けてきた人なのである。

2月26日にリリースされる新曲“ゆめのはじまりんりん”は、そんな彼女が自分が歩んできた人生ときゃりーぱみゅぱみゅというアーティストをコラボレーションさせて、そこから生まれる微細な感情の震えを前面に出した楽曲である。
しかし、人間的な輪郭を持ったその新しいきゃりーぱみゅぱみゅの音楽は、さらにポップミュージックとして強いものになっている。

1月に横浜アリーナでのライブで観た「不死身のきゃりーぱみゅぱみゅ」を展開したステージもすごかったし、すでにアメリカでの3公演を終えている2度目のワールドツアーでもさらに強力になったきゃりーぱみゅぱみゅのステージを展開し続けているに違いない。
まだ始まったばかりの2014年型きゃりーぱみゅぱみゅ、今後の活躍がますます楽しみだ。(古河)
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