フライング・ロータスの革新性とは何なのか

昨夜、品川ステラボールでフライング・ロータスを観た。

まるで光のインスタレーションのようなショーを可能にするシステム、Layer3がさらに進化し、キューブ型のセットの中で行なわれたパフォーマンス。最新作『ユー・アー・デッド』が伝える途方もない量の情報をそのまま視覚化させた、とんでもないものだった。たとえばよくあるロックやポップ作品のように生と死を対比として描いたりせず、生と死のカオティックなイメージをありのままに相対化し、凄まじいエネルギーで放ち真実を描き出したといえるのが『ユー・アー・デッド』だ。テクノロジーを追求してそのコンセプトをフィジカルに表現する。アートと技術が互いを追い越すようなスリリングさと崇高さに打たれた。

それは例えばビョークが『バイオフィリア』で実現させたアートとテクノロジーの融合に共通する決意を感じさせるものだったと思う。
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