例えば、これまでにもよく比較されてきたコールドプレイが、英国的な情緒のメロディを軸に2000年代から現在をアリーナ・スケールで生き抜いたのと合わせ鏡のように、マルーン5は米国的なエンターテインメントと、ソウルのバックグラウンドを武器に2000年代から現在をやはりアリーナ・スケールで生き抜いてきた。面白いのは、どちらも「ロック」だと一括りにはできないこと。でもバンドであることには間違いなく、昨日のライヴでマルーン5は、いつになくその原点を炙りだしていたと思うのだ。セットやサウンドが極力削ぎ落とされていたからというのも大きかっただろうけど。あと、勝手だけど自説:「バンドも売れるとオールバックになる」を遥か昔に超越して辿り着いたアダムのストイックな外見のせいもあったかもしれないけど。
9月25日には初のベスト盤『シングルス』がお目見え!