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    今日リリースのレディー・ガガ新作『ジョアン』を聴いてみた

    今日リリースのレディー・ガガ新作『ジョアン』を聴いてみた

    レディー・ガガの新作『ジョアン』が本日リリースされたので、早速全編聴いてみた。

    先行曲として"Perfect Illusion”が最初にリリースされた時、これはどう評価されることになるのだろう?と、はたと考え込んでしまったのだが、そのことこそ、今のポップ・ミュージック・シーンにおいて重要なことだったのだと、アルバムを聴いて腑に落ちた。


    アデルの爆発的なブレイクが「一発」で終わらずに、派手な演出や、時にタブロイド的要素も含む露出よりも、ソングライティングがポップの要であると改めて証明されて久しい。

    レディー・ガガというアーティストは、デビューの時から全身でポップ・アートを表現し、それがあまりにも画期的であったためにソングライティングよりも目立っていたのは否めない。しかし、もともと、物凄いパワフルな楽曲を書く人で、今作のこの曲もまさにそれを象徴する楽曲。


    そしてアルバムには、それこそデビュー前からの精神に通じるようなDIY魂、すれすれのインディ風味が感じられる。そういう意味では、原点回帰的なアルバムだと思う。

    要は、「今の音楽ってどうなの? 本当にポップ・ミュージックなの? 本当のポップ・ミュージックって何?」という問いと常に向き合ってきたのがレディー・ガガというアーティストであり、彼女がそれを止めることはないのだ。
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