新作『デイ・ブレイクス』がオリコン・チャートで1位を獲得するなど、健在ぶりを発揮しているノラ。アルバムでは原点回帰とも呼べるサウンドを披露している。
だが、こうしてノラの深みを増した声を聴いていると、デンジャーマウスとのタッグ、グリーン・デイ、ビリー・ジョー・アームストロングとのコラボレーション(『Foreverly』)などを経て、あくまでも自然にここに還ってきたのだろうと納得させられる。自分が追求したいスタイルを突き詰め、その過程においてこそ「声」が変わっていく。サウンドと声が、同時にちゃんと前を向いて進化していく。しかもそれを、ポップ・ミュージックとしての純度も保ったまま続けるのはなかなかできないことだ。
武道館公演がますます楽しみ。