00年代以降のシューゲイザー&ドリーム・ポップ再燃はザ・レディオ・デプト抜きでは語れない!

00年代以降のシューゲイザー&ドリーム・ポップ再燃はザ・レディオ・デプト抜きでは語れない!
The Radio Dept.の新作が最高すぎる。

シューゲイザー・リヴァイヴァル、またの名をニューゲイザー……(遠い目)。シューゲイザーってリヴァイヴァルするもんなの?というコアファンをよそ目に、2000年代にそんなシーンが盛況となりましたが、その超草分けだったのがザ・レディオ・デプト。

スウェーデンから登場した彼らが一躍世界的な注目を浴びたのが、ソフィア・コッポラによる、00年代「オルタナティヴ」金字塔『ヴァージン・スーサイズ』に続く映画『マリー・アントワネット』へ提供した "Keen on Boys"、 "Pulling Our Weight" 、"I Don't Like It Like This”。

00年代以降のシューゲイザー&ドリーム・ポップ再燃はザ・レディオ・デプト抜きでは語れない!

時を同じくして00年代半ばには、90年代以来となるスウェディッシュ・インディ・ブームが訪れたわけですが……

もちろんそんな世間の声など1ミリも気にかけず、マイペースに活動を続けてきたレディオ・デプト。にしても今回の6年ぶりの新作というのは感慨深いものがあり、加えて、この新作『Running Out Of Love』の最高ぶりと言ったら!

いわゆるドリーム・ポップなものを期待するリスナーには、少し強烈かもしれません。冒頭、、第二次世界大戦期のユーゴスラビア・パルチザンの標語をタイトルに冠し、ひえええストーン・ローゼズ(嬉しい)!、『スクリーマデリカ』期プライマル・クリーム!!などと無駄に(?)はしゃいでしまう”Sloboda Narodu”(ファシズムに死を、人民に自由を!)から始まり、これってアラブ・ストラップ……(またもや嬉しい)、などなど、聴けば聴くほどわくわく。ある年齢層ど真ん中であります。

しかしながら、彼らがインディポップのベテランとして愛されているのは、そのエヴァーグリーンなメロディと一筋縄ではいかないサウンドの取り合わせゆえで、新作からの↓などにもそれは表れている。まだ聴いたことのない方もぜひ。


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